翻訳済み原稿のタイプ打ち内職(在宅インターン制度の作業)をしていて、
他の翻訳者の誤訳や、ふさわしくない語彙の選択に出会うことがある。
なぜここで誤訳をしてしまったのか、その原因・背景を推測することで、
自分の翻訳では誤訳をしないように防止策を考案できるのではないか。
例えば機械関係で「騒音防止」がよりふさわしいところが、「雑音防止」となっていた。
ドイツ語の "L??rm" は辞書では、「雑音、騒音」となっているが、
状況からふさわしい訳を判断しなければならない。
また、ドイツ語の複合語は長くなるためか、構成成分に分離するときに間違えて、
全く異なる意味になっていることがあった。
著名な翻訳家であっても、誤訳の告白という記事が何度か出ていることがある。
思い込みによる間違いであったり、専門用語の調査をせずに違う用語を使ったり。
私は独日の辞書でわからないときは、独独や独英で調べて、更に日本語にすることがある。
ドイツ語のホームページで調べて、その単語の用例を集めてから判断しているが、
このような調べ方なので、誤訳をするのではないかと感じながらの翻訳になっている。
ところで、「日本人はウサギ小屋のような家に住んでいる」 という発言は誤訳と言うか、
元々の言葉の持つニュアンス・使用される状況までは伝わらないという例だろう。
これはフランス政府関係者のフランス語から英語に訳され、更に日本語になったという。
フランスでは、狭くて劣悪な環境のアパルトメントのことを 「ウサギ小屋」 と言っていたそうだ。
「ウサギ小屋」 に対応する英語はあるわけだが、ニュアンスは失われる。
「ウサギ小屋」 という日本語だけが伝わるため、いろいろと誤解が生まれるのだ。
というわけで、日本語に翻訳できても、元々の状況やニュアンスが伝わりにくいときは、
私は訳注をつけて解説するように心がけている。
(最終チェック・修正日 2005年11月26日)
他の翻訳者の誤訳や、ふさわしくない語彙の選択に出会うことがある。
なぜここで誤訳をしてしまったのか、その原因・背景を推測することで、
自分の翻訳では誤訳をしないように防止策を考案できるのではないか。
例えば機械関係で「騒音防止」がよりふさわしいところが、「雑音防止」となっていた。
ドイツ語の "L??rm" は辞書では、「雑音、騒音」となっているが、
状況からふさわしい訳を判断しなければならない。
また、ドイツ語の複合語は長くなるためか、構成成分に分離するときに間違えて、
全く異なる意味になっていることがあった。
著名な翻訳家であっても、誤訳の告白という記事が何度か出ていることがある。
思い込みによる間違いであったり、専門用語の調査をせずに違う用語を使ったり。
私は独日の辞書でわからないときは、独独や独英で調べて、更に日本語にすることがある。
ドイツ語のホームページで調べて、その単語の用例を集めてから判断しているが、
このような調べ方なので、誤訳をするのではないかと感じながらの翻訳になっている。
ところで、「日本人はウサギ小屋のような家に住んでいる」 という発言は誤訳と言うか、
元々の言葉の持つニュアンス・使用される状況までは伝わらないという例だろう。
これはフランス政府関係者のフランス語から英語に訳され、更に日本語になったという。
フランスでは、狭くて劣悪な環境のアパルトメントのことを 「ウサギ小屋」 と言っていたそうだ。
「ウサギ小屋」 に対応する英語はあるわけだが、ニュアンスは失われる。
「ウサギ小屋」 という日本語だけが伝わるため、いろいろと誤解が生まれるのだ。
というわけで、日本語に翻訳できても、元々の状況やニュアンスが伝わりにくいときは、
私は訳注をつけて解説するように心がけている。
(最終チェック・修正日 2005年11月26日)