2007年01月

年末年始に行った英文特許の和訳について、翻訳料金が決定した。

約40ページを翻訳して 51,397 円で、税引き後の 46,258 円が3月中旬に振り込まれる。

同じ分量のドイツ語特許ならば15万円くらいにはなるので、どうしても少ないと感じる。

単語1個で7円という最低料金だし、数値の転記は1円という別の設定もされている。
なんだか、翻訳は儲からないことを証明しているような気もする。

翻訳専業だと、月に200ページは訳す必要があるというのは、生活のためには本当かもしれない。

それでも、収入が少しでも増えることは助かる。
本業の給料は税込み約34万円だから、月収に占める翻訳料金の割合は10%を超える。

今月納品した2つ目の翻訳は、約80ページと2倍だから、税込みで約10万円が期待できる。
10%の源泉徴収後でも約9万円だし、給料日前の収入になるのは助かる。

現在翻訳中の特許は約30ページなので、5月の手取りは3万円くらいだろうか。

もし、平日も大量に翻訳をして、次の案件をどんどん受注していけば、もっと増えるかもしれない。

ただ、本業では対照試験のために非常に重要な化合物を作っていて、精神的にも疲れるし、
加えて参考文献として英語・ドイツ語をたくさん読んでいるので、それも疲れる。

また、主としてドイツ語翻訳を希望しているので、特許和訳を受注しすぎると、
ドイツ語翻訳の案件が発生したときに、対応することが困難となってしまう。

まあ副業ということで、無理をしてまで収入を維持する義務はないから、
月収の10%を目標に、コツコツと作業を続けていこうと思う。

路上を駐車場代わりにしている車は、残念ながら私の住む町内にも存在する。

道幅が半分になって通行しにくいというだけではなく、通学路でもあるので、
子どもたちが違法駐車の車の陰など死角に入ると、非常に危険である。

以前も非常に邪魔な車があったので、ナンバーを控えておいた。
1週間ほど我慢して、今日も停めていれば通報しようと思ったら、既にレッカー移動されていた。

通勤で通過する私よりも、家の前に置かれて迷惑だった人もいるので、先に通報したのだろう。


他にも、ここ2ヶ月ほど継続して路上駐車している車に気づいた。
これもナンバーをメモして、管轄の交番に取り締まりの要望をした。

すると警官は、「強制的に即撤去はできず、持ち主に警告することから始める。」 と答えた。

そのため私は、道路交通法ではなく、できれば車庫法違反で取り締まることを要望した。



今回は単に邪魔なだけではなく、8ナンバーのイタリア車であることや、
ナンバープレートが見えにくいように加工していることも気になった。

明確な使用目的で8ナンバーを取得するケースが大半であるが、
高級車を登録時だけ改造して8ナンバーとし、税金を逃れている悪者がいる。

私の少ない体験からの偏見になるが、8ナンバーの外車には悪い思い出しかない。

車椅子用駐車スペースをふさいでいた8ナンバーのBMWに注意したところ、
パンチパーマのチンピラ風の兄ちゃんが降りてきて、ギャーギャーわめいていた。

それでもこちらも文句を言い続けると、吸っていたタバコを私に投げつけて去っていった。
私はそのタバコを拾って投げ返し、BMWの屋根に乗せてやった。

そのBMWの内部はよく見えなかったが、女性と子どもが乗っていたから、
8ナンバーを取得するような特種用途自動車とは思えなかった。

トランクを改造して巨大スピーカーを乗せ、趣味なのに 「放送宣伝車」 と呼ぶこともあれば、
ノートパソコンや携帯電話などを設置して、「事務所扱い」 と偽装している車もある。


決して、8ナンバーだけが不審車両で、所有者が危険人物というわけではないが、
規制緩和をすると、下品な者たちが、法律の穴を探し出して悪用する。

登録時と車検時に8ナンバー取得用件を満たせばいいから、日常の検問や実態調査が必要なはずだ。

まじめに自動車税を払っている人がいるのだから、見逃してはいけないと思う。


ちなみに大学時代、キャンパスを一望できる坂の上に、「○○88」 の車が停まっていた。
通行の邪魔なので通報しようと思ったが、よく考えると、覆面パトカーと私服の刑事のようだった。

私の大学では、過激派同士の小競り合いや放火もあり、県警は監視していたのだろう。


追記(2月5日):
アパートの所有者が注意したためか、その車は10mほど移動していた。
しかし状況はほとんど変化していない。
交番にもう一度連絡すると、注意はできるがレッカー移動はできないという。
また、駐車禁止の道路標識がないと取り締まりできないともいう。
車庫法違反か、8ナンバーの不正取得で処理してほしいものだ。

追記2(2月24日):
1週間以上前から、その車には駐車違反のステッカーが貼られている。
しかし移動していないので、レッカーで撤去してもらうしかないのか。
その前に反則金の未納で、行政処分されるのかもしれない。

他人の車が、目の前にずっと放置されているのだから、その家の人は私よりも迷惑しているだろう。

(最終チェック・修正日 2007年02月24日)

ドイツ留学中は、確かにサッカーをテレビでよく見たが、ハンドボールやホッケーを含めて、
いろいろなスポーツのドイツ・ナショナルチームの、オリンピック競技や親善試合などを見た。

1月19日からドイツで、ハンドボール・ワールドカップが行われている。
ドイツ留学をした者としては、自然とドイツチームを応援したくなる。

しかし日本が参加していないので、それにハンドボールはマイナースポーツと言われ、
私の知る限り、日本では新聞でもテレビでも、試合の様子が紹介されることはないのは残念だ。

日本人選手がいなくても放映したり報道するスポーツはあるのに、いつも疑問に思う。


私が通った中学では、校内スポーツ大会の種目にハンドボールがあった。
そのため体育では学習指導要領に従わずに、球技として全学年でハンドボールを習った。

学習指導要領を逸脱した教科内容ということで、調査が入ったが、うまく切り抜けたそうだ。

また高校では、ハンドボール部がインターハイに何度も出場するなど盛んで、
スポーツ大会の種目にもあったため、ハンドボールはそんなにマイナーではなかった。

高校のスポーツ大会ではゴールキーパーをしたし、
大学の体育でも2年のときにハンドボールを選択したくらいだ。


父の葬儀で緊急帰国したとき、自宅のケーブルテレビで、
ハンドボール・ブンデスリーガの試合を見たことはあるが、
今のアパートでは契約していないので、帰省でもしないと観戦できない。

それで、ドイツの新聞で試合結果や写真を見ている。


ところで、開幕戦は、開催国のドイツがブラジルを27対22でくだし、好調なスタートだった。

1次予選リーグでは、ポーランドに25対27で惜敗したことを除けば、順調に勝ち星を上げ、
2次予選リーグでも連勝して、フランスにも勝ち、30日の準々決勝に進んだ。

この準々決勝はスペインとの試合だ。
明日の朝に、インターネットで確認しよう。

この後は順位が決定するので、日本でも報道してほしいものだ。


追記:
準々決勝でドイツは、27対25の僅差でスペインに勝利し、準決勝に進んだ。

次は2月1日にフランスと再度対戦する。

(最終チェック・修正日 2007年01月31日)

柳沢厚生労働大臣は少子化対策に関わっているが、島根県議(自民党)の後援会の集会で、
「女性は子どもを生む機械」 という差別発言をしたと追及されている。

内輪の集会には、自分を批判する人がいないわけだから、安心して本音を話すのだろう。


asahi.com の報道では以下のとおり。

[柳沢厚労相は27日の集会で、少子化問題にふれた際、
「機械と言ってごめんなさいね」などの言葉を入れつつ、
「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、
あとは一人頭でがんばってもらうしかない」
などと発言したという。

「人口推計の話をした時、(聴衆が)よく分からないようだったので例えて言った。
(発言した)途端に、これはまずいと思い、失礼した、申し訳ないとお話しした」と釈明。
女性への差別的な意識は「全くない」と否定した。]


自民党は戦後の民主主義教育を否定し、「美しい国」 を創るそうだが、富国強兵のように、
子どもをたくさん産むことが、愛国心の具体的な表現とでも言いたいのか。

女性への差別意識はないと断言しているが、そのように断言することも問題だと、わかっていない。

何も考えていないということを、公言しているようなものだからだ。

自分には無意識な差別意識があるはずだとか、この発言は差別になるのではないだろうかと、
いつも自問自答する慎重さがあれば、こんなたとえ話を持ち出すことはないはずだ。

この程度の男が、少子化担当の厚生労働省の大臣とは、恥ずかしい国だ。



私の母は4回流産しているが、大臣は男だし、同情はしても、その気持ちは理解しないだろう。

最初の流産のときは、「跡取りを産まない嫁は女でないからいらない。」 と、離婚を迫られた。
5度目の妊娠でやっと生まれたのに、障害児だったことも親戚には面白くなかった。

このときのゴタゴタが30年以上経っても尾を引き、親戚との遺産相続争いとなって再燃した。

だから私は結婚せず、子どもも作らず、家系が途絶えることを狙っている。
(ただし夫婦別姓に同意する女性と、私の戸籍に入らない子どもを作る可能性は残っている。)


ところで、少子化の議論ではいつも、女性が一生に産む子どもの数について取り上げられる。
しかし、男性が一生に作る子どもの数という表現は、一度も聞いたことがない。


男性に関しても、受精能力の判定や年齢範囲の設定は可能なはずだが、
女性には閉経という目立つ現象があり、統計上も出産可能年齢を決めやすいということか。

非婚や晩婚、あるいはDINKSの選択に加えて、不妊についても、いつも女性側が非難される。
結婚しない男性や、不妊原因の男性に対しての批判は、比較すると少ないと思われる。

そう言えば、「レイプするくらいの元気な方がいい。」 という発言が問題になったことがあった。


アホな政治家のばかげた発言が毎日流れていて、肝心な年金制度や少子化対策を議論する時間がない。

教育基本法や憲法を変えれば、何でも解決するのだろうか?

昨日から本格的に英文特許の和訳を始めたが、またもや間違いを見つけて苦労している。

それは、記載された化合物名の間違いだ。

午前中に特許請求項を翻訳して、特許対象の化合物の構造を把握した。

そして次に、合成実験例が書いてある実施例を和訳することにした。

今回は合成法に関する特許のため、実施例で実際の合成法を把握すれば、
特許の背景技術や明細書の項目を和訳するときに、比較的楽になるだろうと考えた。

最初はハイフンが欠落していたり、使う括弧が間違っていることに気づいた程度だった。
その後、実験操作の中身と、添付された構造式入りの反応式を見比べながら和訳を続けた。

すると、生成物の置換基の位置が、ありえないことに気づいた。

例えば、炭素6個の直鎖アルキル基の一番端に置換した場合、「6-○○ヘキシル」 のはずだが、
実施例での命名では 「7-○○ヘキシル」 と、炭素6個なのに7番目の炭素に置換している。

構造式があるから、後から訂正可能なのだろうが、ありえない化合物名はやめてほしい。

以前も書いたが、特許の内容には踏み込まずに、機械的に和訳をすることが求められている。
それに翻訳料金も最低価格に設定されているから、特許の間違いを指摘しても何も報われない。

ただ、有機化学の専門家であって、特許の間違いを指摘できるほど優秀だから、
新規の案件が私に優先的に回ってきて、結果的に収入が増えることを、報酬と考えればよいのか。


特許だけでなく、どんな文書も人間が書いているのだから、タイプミスはあるはずだ。
それに研究者本人がが気合を入れて、タイプミスを確認するほど暇でもないだろう。

特許はとにかく早く申請しておくのも必要だから、中身の正確さなどどうでもいいとも言われる。

命名法を知らず、英語だけ知っている翻訳者ならば、こんな悩みもないのかも。

まあ、前回よりは文法的困難さが少なくて楽なので、この程度の間違いでイライラしないようにしよう。


追記:
今日の翻訳作業で一番困ったのは、生成した異性体比の記載であった。

例えば、「生成した異性体AとBの比は5:1」 と書く箇所が、
なぜが、「生成した異性体AとAの比は5:1」 となっていた。

間違いとはわかっても、私はこの実験をしていないので、内容を訂正できない。
まあ、異性体比と書いてあるので、「AとB」という順番に書くことは予想できるが。

ついでに、一つの文に同じ語句の重複があったのも困った。
例えば、"To a suspension of ... ○ was added to the suspension ..." となっていた。
仕方なく、「...の懸濁液に、○を懸濁液に加え、...」 と和訳するしなかなった。

構造式の間違いも含めて、こんなミス連発の特許はたくさんあるのが実態だ。

繰り返し書いてしつこいが、化学の非専門家が、英語ができるだけで翻訳しても無意味だ。
それに英語専門の人は、和訳の訂正などに応じないなどプライドが邪魔するので、困るそうだ。

「英語さえできれば人生を変えられる」 と信じている人は、早く考え直してほしい。

(最終チェック・修正日 2007年01月29日)

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