2007年12月

今日は大晦日だが、私にとっては、単に仕事がない休日という感覚しかない。
副業の翻訳作業をしたり、DVDを見たり、買い物をしたり、掃除をしたり、何も変わらない。

買い物に行くと、正月用品・食材とならんで、年越しそばが売られていた。
テレビニュースでは、大忙しのそば屋が出ていたが、そんなに食べる人は多いのだろうか。

小学生のときに、何度か食べたような記憶があるが、そんなに印象深くない。
祖父母の家に行ったときに、餅つきをしたのは覚えているが。

なんでもランキングするオリコンでは、年越しそばを食べるかどうかも調査していた。
それによると、「年越しそば食べない」という回答が、約20%にも達したそうだ。
http://contents.oricon.co.jp/news/ranking/50810/full

私はこの2割の少数派に入るというわけだ。
私にとってそばは、大晦日に食べるほどの、そんなに特別な思いは何もない。

ドイツ留学中に、大晦日の日本の行事として、年越しそばの説明をしたことがある。
それは日本の文化の紹介をしただけで、私がそれにこだわりを持っているわけではない。


家族団らんがなくなったのが原因だとか、そんなことは思わないが、地域によっても違うのではないか。

まあそれでも、残り8割の人は、年越しそばを食べているそうなので、文化としては残っているようだ。
ただ、夕食代わりにそばを食べる人も多いそうで、本来の意味は廃れているのかもしれない。

それにしても、そば屋の売上は一日でどのくらい伸びたのだろうか(そば自体はのびてはいけないが)。
そば屋の店員が過労で寝正月というのも、少々かわいそうだと思った。

来年は2008年だが、天文分野では既に2009年の 「世界天文年」 が話題になっている。

国際天文学連合(IAU)が提案し、12月20日に国連で採択された。
ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で天体観測をしたのが1609年であり、その400年記念ということだ。

世界天文年2009日本委員会のサイトは次のとおり。
http://www.astronomy2009.jp/

英語の公式サイトは次のとおり。
http://www.astronomy2009.org/component/option,com_frontpage/Itemid,1/

自然科学への興味を持ってもらうために、宇宙の謎というのはきっかけになるだろう。

子どもは好奇心の塊である。
その好奇心をうまく誘導してやれば、理科離れなど心配しなくてもいいはずだ。


私が天文に興味を持ったのは、小学4年生のときに明石天文科学館に行ったときだ。
天体望遠鏡を買ってもらってからは、晴れていれば毎日夜空を眺めていた。

最初は天文学者になろうと思っていたが、その後いろいろと考えて化学にしたが、
小学生のときから観察・観測・記録という、自然科学の基礎を実地で学んだ経験は生きている。

中学生になると、特に太陽黒点と変光星の観測に興味を持つようになった。

変光星で記憶にあるのは、たて座Rの極小を捉えるために急いで帰宅して、沈む前に観測していたこと。

高校になると部活動や受験勉強が忙しくなったが、気分転換にお気に入りの天体を見ることもあった。

大学になるとやはりいろいろと忙しく、天文は遠ざかってしまったが、
ケフェウス型のこぎつね座SVの観測は2年ほど継続し、以前の観測と周期を比較したこともある。

その後は、流星群や火星大接近などの、著名な天文イベントに見るくらいになってしまった。

大学のグラウンドで観測していたら警備員が来たこともあるし、
歩道に椅子を出して流星観測をしていたらパトカーが来たこともあるし、
やはり天文ファンが集まるポイントに車で行くのが無難なのかも。

年末年始や連休のときは、翻訳がなければ、どこか空の暗いところに出かけてみようかと思っている。

特許異議申立書のドイツ語和訳を受注したが、ワードファイルの破損により、
残りあと1ページまで進んでいた翻訳作業を、最初からやり直すこととなった。

それでも一度読んだドイツ語原稿なので、復活作業は予定よりも早めに進んだ。

先ほど最後まで和訳作業を終え、仮訳をメールで納品した。

これから推敲して、完成原稿は、正月明けに納品するのだが、
今後どのような不具合が発生するか予想できないため、仮訳を納品した。

もしもの場合には、印刷した仮訳原稿に赤ペンで修正を入れて、翻訳会社に宅配便で送る。
そして、推敲前の仮訳ファイルを訂正してもらうことになる。

とにかく今回は、納期も余裕があったし、他の案件がなかったので助かった。


ワード単価が13円で、料金は4万円弱と安めの割には、長い文章が多くて解釈に苦労した。

繰り返し出てくる同一表現や類似表現もあるので、一度解釈できれば楽なのは確かだが、
それでもこういった分野の難しい文書については、ワード単価15円は欲しいものだ。

ところで気になるのは、私の翻訳範囲は、その文書の途中5ページ目からであることだ。
文書の1-4ページ目は、緊急翻訳ということで、なんと他社に取られたようだ。

ということは、私を担当する翻訳会社は、チェック時に表現の統一ができない。
そのためクライアントは、私の翻訳を受け取ってから、用語の統一などを自分でやらないといけない。

ドイツ語がわからないから翻訳を頼んだのに、受け取った和訳だけで判断できるものだろうか。

欧州特許だから、ドイツの会社は自国語のドイツ語で異議申し立てができるが、
日本の会社が日本語で反論することはできないため、ドイツ語和訳を見てから英語で反論する。

質の違う2つの和訳をつなげて一つの文書にして、何か勘違いをしなければよいのだが。

その会社の特許戦略に影響を与えかねない翻訳なので、責任を感じてしまう。
やはり翻訳でお金をもらうということは、そんなに楽なことではないと再認識している。

今月納品した翻訳の料金が確定し、先ほど12月分の請求書を翻訳会社に提出した。
料金の振込は来年となるが、今年1年で納品した翻訳の料金についてまとめておきたい。

税込みで合計 748,108 円となり、本業の給料2ヶ月分を超えた。
これで本業の収入と合わせて、年収は600万円台となり、当初の目標を達成した。

私は4社と契約しているが、今年はC社と新たに取引を開始した。
このC社の場合、翻訳単価は安いものの、数をこなすことで、料金合計金額が一番多くなった。

以前から気づいてはいたが、ドイツ語一本よりも、英語もやった方が収入が増える。

来年はどうなるかわからないが、毎月必ず1件を受注して、50万円は稼ぎたいものだ。

・A社
ドイツ語→日本語   6件 124,170 円
日本語→ドイツ語   1件  1,617 円

・B社
ドイツ語→日本語   1件 19,848 円
日本語→ドイツ語   1件  1,575 円

・C社
英語→日本語     9件 516,458 円
ドイツ語→日本語   3件 19,394 円
ドイツ語和訳チェック 1件 40,880 円

・D社
翻訳データベース登録   24,166 円

合計     748,108 円

正月明けに納品するドイツ語和訳を作業中で、24日夜にはあと1ページで終わりのところまで来た。

しかし、ファイルの保存時に 「重大な物理的エラー」 が発生し、バックアップファイルも消失した。

その日の作業が終わったら印刷しようと思っていため、プリントアウトもない完全消失だ。

エラーの原因は推測できるが、こういったエラーを完全に予防することは困難だろう。

だから頻繁にバックアップをとったり、印刷して残すことが大切だと、痛感した。

納期は余裕があるので助かった。

そこで昨日から訳文を作り直して、先ほどまでに7割くらい回復した。
単語などは一度調べてあるし、構文解釈もメモしてあったから、作業は順調に進んだ。

この復活作業中に、より適切な表現に変えたり、誤植を見つけるなどしたから、良かったと思うようにしよう。

これで残り2ページ半だから、年内に仮訳は終了し、正月休みにゆっくりと推敲できそうだ。


ただ、ファイル破損のショックから、作業途中のファイルを翻訳会社に送信することにした。
それに毎日作業終了後に印刷することにした。

これでパソコンが壊れた場合でも、印刷した訳文を宅配便で送ることもできる。

やはり翻訳専用パソコンを買うべきなのだろうか。
翻訳料金が年間100万円を超えるなら、考えようか。

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