2008年06月

今朝、実家の母からFAXが届いた。
年金や後期高齢者医療のことかと思ったら、地方銀行の支店廃止の連絡だった。

隣の県に本店がある○○銀行で、私が高校生のときに定期預金を作った支店が、来年3月に廃止されるという。
預けた当時の銀行名は、合併によって2回変わったが、私の定期預金はそのまま継続していた。

しかし今回は、支店が廃止されるため、定期預金は自動的に解約となることが書いてあった。
満期日前であっても、満期扱いの利率で解約手続きをするという。

1万3千円くらいの残高なので放置してあったが、満期の1月を過ぎた来年3月までに、
帰省したときに解約するか、可能ならば東京支店で解約するのか、決めないといけない。


この銀行の前身である△△相互銀行に、両親は私の名義で、元本5千円の定期預金を作ってあった。

子どもが生まれたり、小学校に入学したりすると、記念に定期預金を作ることはよく行われていた。
祖父母も私の知らないうちに農協に口座を作っていたし、田舎では普通のことなのだろう。

高校1年の正月明けに、お年玉の残りを追加して、元本 7,930 円の1年定期で預け替えをした。
そのまま忘れていたが、留学から帰国して2年目に、合併後の口座名義確認の連絡で思い出した。

26年間の受取利息は約6千円で、こんなに長期なのに元利合計が倍にならなかった。
年利6%を超える年もあったが、預け入れ期間の後半は1%未満だから、仕方ないのかも。

預金金利の変化を実感するものとして残していたが、来年1月満期までの記録で終わってしまう。
参考にここに記録を転記しておこう。

初回預入日 1982/01/09 元本 7,930 円 預入期間1年(自動継続定期)

満期  年利  差引利息  継続預入額
1983年 6.25% 493 円   8,423 円(マル優扱いのため、利息はそのまま継続に)
1984年 5.75% 483 円   8,906 円
1985年 5.75% 489 円   9,395 円
1986年 5.50% 511 円   9,906 円
1987年 5.50% 544 円  10,450 円
1988年 3.76% 391 円  10,841 円
1989年 3.39% 310 円  11,151 円(この満期からマル優扱いが停止し、20%源泉徴収)
1990年 3.39% 302 円  11,453 円
1991年 4.32% 395 円  11,848 円
1992年 6.08% 575 円  12,423 円
1993年 5.25% 522 円  12,945 円
1994年 3.82% 396 円  13,341 円
1995年 1.80% 192 円  13,533 円
1996年 2.25% 244 円  13,777 円
1997年 0.40%  45 円  13,822 円
1998年 0.30%  33 円  13,855 円
1999年 0.25%  28 円  13,883 円
2000年 0.20%  22 円  13,905 円
2001年 0.15%  16 円  13,921 円
2002年 0.15%  16 円  13,937 円
2003年 0.05%   6 円  13,943 円
2004年 0.02%   2 円  13,945 円
2005年 0.02%   2 円  13,947 円
2006年 0.02%   2 円  13,949 円
2007年 0.02%   2 円  13,951 円
2008年 0.25%  28 円  13,979 円
2009年 0.35%

追記(7月24日):
夏休み中に東京支店で、住所変更などの手続きをすることにした。
中途解約して、預けなおしてもいいのだが、まだ決めていない。

追記(8月14日):
結局、東京支店で解約した。
ただし、金利の計算が特例だったために、時間がかかってしまった。

支店の廃止のため、中途解約でも満期金利 0.35% が日割り計算で適用されるが、
それは定期預金の口座がある支店窓口でのみの取り扱いであった。

東京支店で解約する場合には、6ヶ月を過ぎているので 0.35% x 0.50 = 0.175% で計算するという。
支店に委託して、解約資金を振り込みにすると 630 円もかかって損するので、0.175% で計算してもらった。

(最終チェック・修正日 2008年08月16日)

ドイツでの飲酒運転の取締り基準は、日本より甘く、EU内でも甘い方だ。

私も一回だけ、バレーボールの練習後にビールをジョッキ1杯飲み、2時間くらいしてから運転したことがある。
チームメイトに確認すると、「ビールくらいは大丈夫だが、あとは個人が判断することだ。」 と言われた。

血中アルコール濃度をゼロパーミルと規定する国もあるが、ドイツは独自の基準を維持している。
昔よりは厳しくなったが、「個人が判断する」 ことを優先するためか、飲酒運転事故は絶えない。

ドイツの国際放送局DWが紹介している、ドイツの生活(自動車)については次のとおり。
http://www.study-in-germany.de/japanese/2.606.515.2.html


今週は23日と27日に、私も利用したことのあるアウトバーンA5とA7で飲酒運転事故があった。
それぞれトラックとタンクローリーの横転事故で、積荷の危険物が一部流出した。

23日はA5で事故があり、3車線が全部ふさがれて、水酸化ナトリウム溶液が流出した。
http://www.fr-online.de/frankfurt_und_hessen/nachrichten/hessen/?em_cnt=1356570&sid=8d66d7f811fc94cf2253dcd66c11e234

この事故の被害額は15万ユーロ。
55歳の運転手は酔っており、検査で血中アルコール濃度が 2.3 プロミルと高かった。

事故現場にはクレーンが入れず、危険物の水酸化ナトリウム溶液を入れたタンクは、手作業で処理された。
中身が流出していたため、別の容器にポンプで移しかえる必要もあった。


そして1週間も経たない27日には、A7でタンクローリーの横転事故で、プロピオン酸が流出した。
http://www.fr-online.de/frankfurt_und_hessen/nachrichten/hessen/?em_cnt=1359041

2万3千リットルのプロピオン酸を積載したタンクローリーが、コンクリート壁に接触して横転した。
4車線のうち2車線を塞ぎ、プロピオン酸の一部が流出した。
消防は反対側車線から作業をして、残ったプロピオン酸を別のタンクに移し換えた。

この事故の被害額は12万ユーロ。
32歳の運転手は酔っており、血中アルコール濃度は2プロミルと判定された。


単なる事故渋滞ならば我慢すればいいが、悪臭や腐食性の危険物が流出したのは怖い。
日本でも危険物を積んだ車両が常時通行している。
こういった事故があることを想定して、遭遇したときにはすぐ非難できるように心の準備をしておきたい。

先月、ある翻訳会社がヨーロッパ言語特許翻訳者を募集していた。
私はドイツ語翻訳者として応募し、翻訳サンプルを提出したところ、運よく合格した。

ドイツ語の案件は少ないから、すぐには依頼は来ないと思っていたら、先週問い合わせがあった。
ドイツ語特許の和訳案件で、50ページと長いものだった。

平日の日中は本業があるため、その問い合わせメールに気づかず、そのまま帰宅時間を迎えた。
着替えが済んで、携帯電話でヤフーメールをチェックすると、既に他の翻訳者に決まったとあった。

私は携帯電話を更衣室のロッカーに置いている。
これでは携帯する意味はないかもしれないが、単に外出時の連絡手段と考えているだけ。

他の翻訳会社も携帯電話宛で連絡してくるが、私は休憩時に更衣室に立ち寄って確認するため、
連絡と休憩のタイミングがずれると、帰宅時まで連絡に気づかないということは発生する。

ただし今回は50ページもあるので、土日中心の作業では1ヶ月はかかってしまう。
もし連絡に気づいて返信しても、こんな納期ではクライアントはキャンセルするだろう。
土日だけのフリーランスが翻訳しているなんて、クライアントは考えてもいないだろうし。

連絡方法だが、念のため、会社のメールアドレスを伝えることにした。
メール件名は 「見積もり」 とし、本文も 「資料を別送しました」 と工夫してもらうことにした。


次の案件が来るのはだいぶ先だと思っていたら、本日、至急連絡が来た。
今度も50ページ以上の長いドイツ語特許の和訳案件だ。

クライアントの希望納期では無理だが、7月の連休明けに延期の可能性もあるとのことだった。
そこで22日納期ならば受注することを返信した。

しかし、私の返信から30分以内に、別の翻訳者に決まってしまった。
クライアントは、納期を短縮できる翻訳者を探していたため、私は適任ではなかった。


結局のところ、毎日翻訳作業をする専業の人たちを相手にしては、私は競争すらできないわけだ。
今後は、納期に余裕がある案件を依頼するクライアントの出現に期待するしかない。

受注を逃した案件の料金は不明だが、50ページならば15万円から20万円の間だったかもしれない。

ということで週末は暇になったので、別の翻訳会社のトライアル課題に取り組むことにした。
このトライアルに合格して、新規案件を受注できるようにしたいものだ。

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(写真)農林水産省内の新食堂内覧会で、国産100%のそばを試食する若林農林水産大臣。

農林水産省のHPで、食堂が新しくなったことが紹介されている。
「消費者の部屋」 に隣接するこの食堂は、入館証がなくても自由に出入りできるという。

【この食堂は、国産の食材にこだわり、食料自給率向上や米の消費拡大を積極的に推進しています。】

「消費者の部屋」 のサイトでは、この新食堂を特集している。
http://www.maff.go.jp/j/heya/index.html

ピックアップメニューとして、大臣も試食したであろう、せいろそばが紹介されている。

【せいろそば
北海道のそば粉をメインに、時期に応じて栃木・茨城等のそば粉を混合して、
一年を通じて香りのあるそば粉を使用しています。】

「農林水産省の食堂に国産食材を味わいに行こう!」 ということで、特集ページを覗いてみた。
http://www.maff.go.jp/j/heya/syokudo/index.html

まずは6月2日にオープンした 「おむすび 権米衛」。
http://www.omusubi-gonbei.com/

まあ、こだわりの食材だというのはわかったが、代表的なメニューも値段も不明である。

しかも営業日は書いておらず、営業時間も 「権米衛」 の店舗紹介と異なっている。
【営業時間:平日8:30~15:00、18:00~20:00  定休日:土・日・祝日】http://www.omusubi-gonbei.com/shoplist/index.html


次に、そば・うどんの 「薮伊豆」 だが、本店がどこにあるのかわからず、これ以上調べていない。
営業時間も短いし、利用することはないだろう。


そして和食・どんぶりの 「ごはん処 おはち」 は、そのHPで6月24日オープンと紹介していた。
http://www.ohati.com/
http://www.ohati.com/info/index.html#080623

【一般の方もご利用頂けます、メニューは店舗独自となっています。】 とあるので興味があるが、
ここも 【営業時間:8:45~20:00 (土日・祝日)休業】 なので、利用することはないだろう。

この 「おはち」 の営業時間も、農林水産省の紹介とは異なっている。
一般人が利用できる時間帯だけ、農林水産省は書いているのだろうか。

誰でも利用できると言っているのに、この時間帯の違いは怪しい。
それに、せめて土曜日だけでも追加で営業してほしい。
「消費者の部屋」 に来てほしいならば、土曜日に職員が休日出勤すべきではないだろうか。

「権米衛」 にメールを送ってもエラーで戻ってくるし、「おはち」 はメールでは受け付けないそうだ。
そこで農林水産省に問い合わせメールを送った。
返事が来たら、ここに追記しておこう。

(追記:「権米衛」へのメールは届いていたので、その日の夜10時半頃に迅速な回答があった。
【農林水産省店の営業時間ですが、弊社HPの情報が正しいです。土・日・祝はお休みをいただいております。
農林水産省には、省内HPの営業時間についてご連絡させていただきます。

販売品目は、弊社HPの商品のご紹介ページにご紹介させていただいております「おむすび」は、
すべて販売させていただいております。
その他に、お惣菜(平均価格¥150)やトン汁(¥180)・おみそ汁(¥150)も販売しております。】)

(追記:「おはち」については、株式会社コンバージョンにメールを送った。)


この3店舗の売上が、どのくらい日本の農業に貢献するのだろうか。
また、この3店舗は競争入札で入居したのだろうか。
いろいろと気になることがあるので、時間があるときに調べてみよう。

(追記(6月30日):農林水産省の回答は次のとおり。
【入居店舗のHPについては適宜修正させていただきます。
農林水産省職員第2、第3及び第4食堂は一般の方もご利用いただけますが、
職員の福利厚生施設として庁舎内に設置している食堂ですので営業日は開庁日
(土・日・祝日及び年末年始(12月29日~翌1月3日)以外の日)のみとなります。)
なお、上記食堂は公募により選定しました。】

(最終チェック・修正日 2008年06月30日)

ドイツの小さな大学街であるマールブルクの議会で、ソーラーパネル設置義務条例が可決された。
22日の投稿記事にこれ以上追記すると、字数が多くなりすぎるので、改めて投稿しておこう。
編集中ということで、今週末までの記事からメモしておく予定。

日本語での報道は、共同通信に続いて、時事通信が23日に短く伝えている。
AFPは英語・ドイツ語での記事はあるものの、なぜか日本語では伝えていない。

グリム兄弟などで有名でも、人口が8万人に満たない小さな街のことなど、日本人は興味ないということか。

時事通信の記事は次のとおり。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2008062300064

【ドイツ中部マールブルクの市議会は22日までに、温暖化防止推進のため新築の建築物などに
ソーラーパネルの設置を義務付ける条例を可決した。独メディアによれば、環境保護に熱心な同国でも
こうした条例は初めてだという。

条例は10月1日施行で、建築主に暖房や給湯のために太陽エネルギーを利用することを義務付け
違反者には最高1000ユーロ(約16万7000円)の罰金を科す。大規模な増築や暖房機器交換、
屋根の改修も義務化の対象となる。

しかし、設置費用は原則的に建物所有者の負担となるため、条例反対派は「市民の財産権の侵害だ」などと
市当局を批判している。】

ドイツの経済ニュースを伝えるサイトでの記事は次のとおり。
http://news.nna.jp/free_eu/news/20080624dem008A.html

【独中部ヘッセン州の大学町マールブルク(Marburg)で新築住宅などに太陽発電設備の設置が
義務付けられる。こうした方策はドイツで初めて。

同市で連立与党を構成する社会民主党(SPD)と90年連合・緑の党のほか野党・左派党が賛成に回り、
条例案が市議会を通過。10月に施行される段取りだ。

住宅の新築や大規模な改築の際、施工主は屋根20平方メートルにつき1平方メートルのソーラーパネルを
取り付けるよう求められる。従わない場合、最高1,000ユーロ(16万7,000円)の罰金が科される。

設置費用は標準的な世帯で4,000~5,000ユーロに上る見通し。市側から補助金などは出ないという。】


私も含めて、マールブルク大学に留学する日本人は、大抵は大学ゲストハウスに住むので無関係だし、
家族で家を借りるとしても、所有者ではないから、この条例の影響は家賃が上がるくらいだろうか。

記事では 「条例を可決」 や、「10月1日施行」 とあり、もう施行が決定したように書いている。
しかし、現時点でこれは間違いである。

マールブルク市議会が可決したこの条例は、ヘッセン州の建築基準法などとの整合性が審査される。

地元ヘッセン州のメディアのいくつかが、「施行までにもう1つのハードルがある」 と書いているが、
ドイツでもこの点を明記する報道は少なく、「エコ独裁という批判がある」 の方が注目されている。

実際に、マールブルクを管轄する上位機関のギーセン行政管区長は、
この条例に違法性があるとみなしており、法律関係者に検討させている

http://www.marburg.de/sixcms/media.php/20/Erkl%E4rung%20des%20Oberb%FCrgermeisters.pdf

6週間以内に回答する予定だったが、それを待たずにマールブルク市議会で可決してしまった。

違法性がないと判断されれば、10月1日施行となることは保証されているが、
指摘されているように、「市民の財産権の侵害」 など、自由の侵害とみなされれば、施行できない。


追記(6月28日):
26日の報道では、ギーセン行政管区は7月末までに、この条例を破棄するかどうか決定するそうだ。
http://www.fr-online.de/frankfurt_und_hessen/nachrichten/hessen/?sid=95d81d0d9d8457b638e76097add2ce96&em_cnt=1358454

新条例に対して、ギーセン行政管区長は異議申立が可能だが、7月末の決定まで留保するという。
同様にマールブルク市民は、訴訟を起こすことも可能である。

追記(7月19日):
条例に関係したかどうかは不明だが、これから建設されるマールブルク大学の学生寮では、
屋根に太陽光利用設備が設置される計画である。
http://www.marburg.de/detail/73567

(最終チェック・修正日 2008年07月19日)

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