2011年08月

小学4年生のとき、ある科学館でプラネタリウムを見たことがきっかけで、宇宙に興味を持った。
クリスマスプレゼントに小型屈折望遠鏡を買ってもらい、晴れた日は毎日星を見ていた。
様々な天体を片っ端から観察してスケッチしていたが、やがて新彗星などの新天体捜索の話に興味を持ち、私もいつかは新天体を発見したいと思うようになっていた。

ただ、私の望遠鏡では性能が足りないことと、中学からは部活動や勉強が忙しくなってきたため、新彗星などは発見のニュースを聞いてから観測するようになった。
そして、勉強などの合間に簡単にできる観測として、毎日変化が見られる太陽黒点と変光星の観測をするようになった。

特に印象に残っている変光星は、中学生のときに注目していた、たて座R星である。


光度をグラフにプロットしていくと極小が近いことがわかり、学校から急いで帰って地平線に沈む前に観測した。
そして観測不可能になる時期の前に訪れた極小を、なんとかとらえることができた。

今は都会に住んでいて天体観測から遠ざかっているが、7cm双眼鏡で観測可能な明るい変光星を中心に、再開しようかと考えている。

自分の観測対象は、資金や機材の関係でマイペースで続けるつもりだが、超新星発見などの新天体発見ニュースはいつもチェックして、宇宙への興味がとぎれないようにしている。

最新ニュースでは、8月24日(世界時)に、おおぐま座にある銀河M101でIa型超新星SN2011feが発見され、現在も増光中だという(下の写真で緑色の矢印の先)。

日本語報道がまだないため、BBCとSky&Telescopeの英語記事とNature の NewsBlog、そして SPIEGEL Online のドイツ語記事を引用しよう。
www.bbc.co.uk/news/science-environment-14681119
www.skyandtelescope.com/observing/highlights/128430288.html
blogs.nature.com/news/2011/08/bright_supernova_one_of_the_ne.html
www.spiegel.de/wissenschaft/weltall/0,1518,782768,00.html


(追記(8月29日):日本語情報として、国立天文台(石垣島天文台)のニュースと、AstroArts の天文ニュースを引用しておこう。
www.miz.nao.ac.jp/ishigaki/content/news20110828
www.astroarts.co.jp/news/2011/08/29sn2011fe/index-j.shtml

イメージ 1

この超新星は、カリフォルニア工科大学が実施している、パロマー山天文台を使った自動サーベイのプロジェクト(Palomar Transient Factory)で発見された。
発見前日の23日には、20.6等よりも明るい天体はなかったが、24日に突然17.2等(gバンドで測光)の天体が出現した。
www.astro.caltech.edu/ptf/

発見直後の記事中では、このプロジェクトで発見された一過性天文現象の仮符号である PTF11kly と書いてあるが、超新星と確認されてからはSN2011feと命名されている。

アメリカのアマチュア変光星観測団体AAVSOのサイトで、このSN2011feの光度のチャートを作成してみると、28日時点で12等級台まで増光している。
www.aavso.org/lcg/plot

Ia型超新星の最大絶対光度は判明しているから、M101までの距離2100万光年で計算すると、10等級まで増光すると予測されている。
そうすると、人工光が少ない十分暗い場所ならば、小型望遠鏡でも確認できるかもしれない。
また、各地の天文台や天文同好会などが、臨時の観望会を開催するかもしれないので、最新情報をチェックしておきたい。

東京地区の人たちは、三鷹の国立天文台の観望会に期待してもよいだろう。
ただし予定では、次回9月9日の観望会では海王星を観察することになっている。
観望会の時間帯では、おおぐま座の高度が低いため、M101の超新星を観察対象にできないのかもしれない。
どうしても気になる人は、今のうちにメールで問い合わせをしてみてはどうだろうか。
www.nao.ac.jp/about/mitaka.html
www.nao.ac.jp/about/mtk/StarGazing/index.html

このSN2011feは増光中に発見されたというだけではなく、2100万光年離れていても非常に明るくなるため、様々な観測が行われて、Ia型超新星に関する研究成果が数多く得られるだろう。

明るくなったIa型超新星のうち、一番最近発見されたのは1972年のことで、りゅう座にあるNGC3147に出現した15等級のSN1972Hであった。
大マゼラン雲に出現したSN1987Aと同様に、世界中の最新の観測機器を総動員してでも、追跡観測する価値は十分にあるだろう。


追記(9月4日):
AAVSOのサイトで光度曲線をプロットしたところ、9月になってから光度は10等級台にまで明るくなっている。
増光スピードは鈍っているので、10等前後で、そろそろ極大光度またはプラトーとなりそうだ。

イメージ 2


私は口径6cmの単焦点屈折望遠鏡(以前使用していた12.5cm反射望遠鏡のガイド用)と、7cmの双眼鏡しか持っていないので観測できないだろう。

もし15cmくらいの反射望遠鏡を持っていても、暗い場所への移動が面倒なので、やはり夜が暗い田舎に住みたいものだ。
加えて都会では、夜に天体観測をしていると不審者として通報されてしまうし(流星群観測中に職務質問された経験あり)。

追記2(9月9日):
AAVSOでは9月7日に、この超新星SN2011feを観測するように呼びかけている。
最新の観測をプロットしてみると、もうすぐ9等級台に突入しそうだ。
www.aavso.org/supernova-2011fe-brightest-supernova-last-20-years

こんなことなら転職の話があったあの時、田舎の会社に転職して、毎晩星を見る生活を選択すればよかったと感じる。

(最終チェック・修正日 2011年09月09日)

holen
他 (h)
3 (〔sich3〕 et.4)) a) 求めて手に入れる,努力して得る

Itokawas Staub ist das erste Asteroidenmitbringsel, das4 Forscher zur Analyse auf die Erde 
geholt haben.
イトカワの塵は、地球で分析するために研究者らが苦労して手に入れた、小惑星からの最初のお土産である。
("ASTRONOMIE: Asteroidenstaub belegt Verwandtschaft von Himmelskörpern", ZEIT Online,
26.08.2011,
www.zeit.de/wissen/umwelt/2011-08/asteroidenstaub-itokawa-hayabusa

今年の京都五山送り火で、岩手県陸前高田市の松の取り扱いが二転三転した問題は、何かすっきりしない気持ちが残るという、残念な結果になったと感じている。

もっと十分に計画を練っていれば、同じ岩手県内の平泉で送り火に使えたのではないか


大津波で流された松を薪などに加工して支援しようと、NPO法人ふくい災害ボランティアネットが活動している。
陸前高田市の支援に関する特設サイトは次の通りで、この支援事業の目的を一部抜粋しておこう。
www.fukkou.org/

【日本三大松原の一つである陸前高田の高田の松原7万本の木が津波により流され、市内各所に散乱している。多くの国民に愛されてきた松の木を、産業廃棄物として無駄にすることな「薪」に再利用、自然への畏敬の念を高めると共に、全国に「復興支援“薪”」などに加工して販売し、収益を“高田の松原”復興支援資金の一部とする。 】

最新の商品は、木の中心部分を利用した念珠で、朝日新聞の記事で紹介されている。
www.asahi.com/national/update/0821/OSK201108210056.html

【京都の「五山送り火」で使われなかった岩手県陸前高田市の「高田松原」の松を、福井県のNPO法人「ふくい災害ボランティアネット」が念珠に加工して販売している。表皮から放射性セシウムが検出された薪(まき)の販売は12日に中止したが、念珠は幹の中心部で作っているため、販売を続けるという。…】

このNPOは薪への加工と販売をしており、京都五山送り火で使うというアイデアは、大分の藤原了児氏が提案したものだ。
藤原氏は今回の計画について、時系列でまとめている。
okuribi.hujikumi.com/index.html
平泉の歴史遺産(中尊寺・毛越寺など)が世界遺産に登録されてから、観光客は増加している。

送り盆の行事としては
平泉大文字まつり」が、1965年から平泉観光協会主催で行われている。
観光案内での説明は次の通り。
www.iwatetabi.jp/event/detail/03402/103.html
hiraizumi.or.jp/event/daimonji.html

今年の平泉大文字まつりについて、岩手日日新聞の記事から引用しておこう。
www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/item_25339.html

【平泉町の「平泉大文字送り火」(平泉観光協会主催)が16日夜開かれた。町民や見物客らが束稲山に連なる駒形峰の斜面に赤々と浮かび上がった「大」の文字を静かに見守り、祖先や東日本大震災物故者の霊を慰めた。毛越寺では初の「法灯会(え)」と町民団体による夢灯(あか)りも行われ、町全体がほのかな明かりに彩られた。

…町内の中高生5人が中尊寺の「不滅の法燈(ほうとう)」から分火した火種をリレーで運び、点火を待った。

今回は先祖に加えて3月11日の東日本大震災物故者の慰霊を目的に、岩手、宮城両県の沿岸被災地14市町村の津波で流された住宅の柱などを火床でたいて供養。…】

また、読売新聞の記事では、放射性物質検査については議論とならなかったとある。
www.yomiuri.co.jp/national/news/20110816-OYT1T00878.htm


【…
平泉観光協会が7月下旬、がれきとなった漁具や住宅廃材を回収。この日は、地元中学生らのリレーで中尊寺本堂の火を駒形山(430メートル)まで運び、午後8時に火が付けられた。約100メートル四方の場所に「大」の字が浮かぶと、住民たちは静かに手を合わせた。
…同協会によると、平泉では放射性物質については議論にならず、測定も行わなかった。京都市の中止発表後、平泉ではがれきを使用することについて、同協会に賛同の声が寄せられたという。】

歴史的背景の異なる京都五山送り火に依頼するよりも、
同じ県内で観光協会が主催しているお祭りの方が、複雑な問題を生まずに済んだと思う。
それに陸前高田に近い平泉の方が、薪の輸送も楽だし、関係者が日帰りで送り火を見に行くこともできたはずだ。

京都の送り火の方が有名だとしても、よく調査をして、地元での追悼・慰霊行事を提案することも検討してほしかった。
そうすれば平泉を訪れる観光客も増えるし、ついでに花巻や盛岡などに寄ってもらえて、経済効果が少しはあったかもしれない。

いろいろ考えているうちに、なんだか会社の研修で出される課題のような気もしてきた。
薪を送り火で使うことはビジネスではないが、反対者とのコミュニケーションも含めて、モデルケースになりそうだ。


ein|fangen* fing ein/eingefangen
他 (h)
2 ((雅)) (写真・画面などに)とらえる
Das Weltraumteleskop fing die schwache Wärmestrahlung von rund 100 zuvor unbekannten 
Braunen Zwergen in der Nachbarschaft der Sonne ein. Sechs davon erwiesen sich als 
besonders kühle Y-Zwerge, teilt die Nasa mit.
その宇宙望遠鏡は、太陽近傍でこれまで未知であった褐色矮星約100個の弱い熱放射を画像にとらえた。そのうち6個が特に冷たいY型矮星であることが明らかになったと、NASAは伝えた。
("Dunkle Riesen: Forscher finden Sterne auf Zimmertemperatur", SPIEGEL Online, 24.08.2011,
www.spiegel.de/wissenschaft/weltall/0,1518,782108,00.html

洋風ソースメーカーのハインツでは、食にこだわりを持つ人をターゲットにした大人むけのパスタ・シリーズ」という、パスタソースを7品目販売している。
www.heinz.jp/products/p_category/id/p_cat00003 (商品紹介)
www.pastasauce.jp/# (大人むけパスタのスペシャルサイト)

全てを試したわけではないが、私の好みの商品は次の4種類である。

・「黒毛和牛と赤ワインのボロネーゼ」 
www.heinz.jp/products/product/id/p00140
・「アンチョビと黒オリーブのトマトソース」 
www.heinz.jp/products/product/id/p00145
・「国産帆立とシェリー酒のクリームスープ仕立て」 
www.heinz.jp/products/product/id/p00158
・「イセエビのトマトクリーム」 
www.heinz.jp/products/product/id/p00132

先週試したイカ墨トマトソースの「ブラックアラビアータ」は、辛いアラビアータがベースだと期待していた私には合わなかった。
www.heinz.jp/products/product/id/p00174
www.pastasauce.jp/#/products/blackarrabbiata

ハインツのパスタソースは、以下の宣伝文句のように、女性をターゲットにして開発しているためか、40代男性の私には向かない味のソースもあるということかも。


【大人むけのパスタシリーズは、食にこだわる楽しみを知る20代~40代の女性をターゲットにした1人前のレトルトパスタソースです。】

スペシャルサイトを見ても、自宅でも少し贅沢なパスタ料理を楽しみたい、と思っている女性をターゲットにしているのは明らかだ。
また、パスタソースとしてだけではなく、ピザなど他の料理のソースとして応用する例も紹介しているから、やはり女性向けか。
ただ、料理は女性だけがするものではないし、パスタ好きの私としては、日清フーズ「青の洞窟」と共に、新商品に期待している。


www.nisshin.com/products/grotta_azzura.html


すると本日8月23日の昼休みに日経電子版を見たところ、ハインツがパスタソースを新発売すると出ていた。
オマール海老のトマトソース」で、プレスリリースは次の通り。
www.heinz.jp/about/press/type/rl/id/pr_rl00136
www.heinz.jp/download/pr_rl00136.pdf

イメージ 1

人気の甲殻類のブイヨンを使った本格ソース
家庭ではつくれない贅沢な濃厚オマール海老の味
大人むけのパスタシリーズに、『オマール海老のトマトソース』9月1日新発売


今回発売する『オマール海老のトマトソース』は、オマール海老ブイヨンの濃厚な出汁に、すりつぶした香味野菜の旨みが溶け合った味わい深いトマトソースです。オマール海老の頭から煮出したブイヨンを贅沢に使い、アクセントとして効かせたほどよい辛みがワインにもぴったりです。

これまでの大人むけのパスタシリーズの中でも甲殻類のブイヨンを使った「イセエビのトマトクリーム」と「紅ずわい蟹のトマトクリームスープ仕立て」の人気が特に高いことから、今回はオマール海老ブイヨンを使った商品を開発しました。さらにハインツが得意とするソースをたっぷり味わって頂くため、ソースの量を多めの200gとしました

自分でつくることが難しいオマール海老の本格ソースを手軽に堪能できる一品です。】

ソースの量が200gということで、大男の私でも十分満足できる量と思われる。
味については先入観を持たない方がよいかもしれないが、「香味野菜」や「ほどよい辛み」という言葉に期待してしまう。

9月1日に全国同時発売ということなので、会社から帰宅する途中で、各スーパーに寄り道して、絶対に見つけよう。
そして、太めのスパゲティにするか、それともソースが絡みやすいリングイーネやフェットチーネにするか、発売日までに考えておこう。

「ワインにもぴったりです」とあるが、私は服用している薬の関係でアルコールは禁じられているから、代わりにサラダを探そう。
RF1のサラダで、さっぱりしたものを選ぶとしたら、定番メニューの「長野県産野菜入り 緑の30品目サラダ」だろうか。
ドレッシングにレモンソースを選べば、濃厚なパスタソースと対照的で、ちょうど良い具合になるかもしれない。

ついでにドンクで、ガーリックフランスを1個買ってみようかと思う。


追記(9月1日):
発売日となったが、帰宅途中に寄った3店舗では見つからなかった。
そのうち駅ビルにあるスーパーでは、週末セールの3日土曜日から扱う予定という情報を得た。


台風の進路も気になるところだが、絶対に買うことにしよう。

スペシャルサイトに商品情報が追加されたので、次のリンクで見てほしい。
www.pastasauce.jp/#/products/homard

追記2(9月3日):
1日に情報を得たスーパーへと、強風の中をなんとか行ってみたものの、入荷は2週間以上先になると言われた。

帰宅後に様々なスーパーやデパートに電話したところ、ジャスコが18日から販売開始という情報が得られた。
また、そごうでは週明けに問屋に至急連絡をして、なるべく早く店頭に出せるようにしたいと回答があった。

2日にハインツ本社に質問したとき、発売日とは出荷開始日のことで、店頭に並ぶかどうかは各小売店が決めることだと言われた。
日本国内で一番先に食べることができる人は、一体誰だろうか。
もしかすると食品専門問屋で直接調達できる人だろうか。

検索してみるとあるブログで、8月30日に食べたという人が、写真入りで紹介していた(リンクはしない)。
発売日前に試食できるということは、食品業界関係者なのかもしれない。
この件については、ハインツ本社に問い合わせておこう。

追記3(9月4日):
ダイエーから回答があり、埼玉県内のうち、大宮店と東川口店では既に販売中とのことであった。
ただ、交通費をかけてまで買いに行く気はしないので、強風がやんだら自転車で行こうと思う。

追記4(9月5日):
今日は東急ストアから、メールでの回答があったが、取り扱い店舗は教えてもらえなかった。
自分が利用予定の店舗に直接電話をしてほしいとのことだ。

また、そごうからは、10日に販売開始との電話連絡があった。
ダイエーなら優待割引が使えるものの、そごうにはRF1とドンクがあるので、サラダとパンを一か所で揃えられる。
アディダスのポロシャツと短パンを着ている大男が、パスタソースやサラダを物色している姿は、他人から見るとどのような印象なのだろうか。

追記5(9月7日):
本日入手した情報で、西友のある店舗では、公式発売日前の8月25日から販売していたことが確認された。
店舗の商品棚替え時期が8月25日だったため、他の小売店よりも早く発売したことになったそうだ。
8月30日に本商品を食べたというブログ記事を書いた人が、西友で購入したかどうかは不明のままだが、8月に販売していた店舗があったことから、別の入手ルートがあったという疑惑は小さくなった。

ところで今日はダイエーに寄り、大宮店から取り寄せできないかどうか頼んでみた。
すると、まだ棚替えが済んでいないだけで、倉庫には置いてあるはずなので探して持ってきます、とのこと。
棚に並ぶ前に2個入手できたので、株主としてもうれしい対応だった。

今日はRF1まで戻る時間がなかったので、ダイエーで販売していたサラダと、バターブレッドと一緒に食べた。
香りだけではなく、トマトソースの辛さの度合いも、私にはちょうどよかった。
パスタはディ・チェコのフェデリーニにした。

今週末はRF1のサラダとドンクのパンを買って、そしてパスタはフェットチーネで試してみよう。

(最終チェック・修正日 2011年09月07日)

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