30年以上前、小学校高学年の社会科の授業では、「とる漁業から、つくる漁業へ」ということで、水産物養殖を中心に、サケの人工ふ化などについても学んだ。
最近でも燃料費高騰に加えて、乱獲や密漁による資源量減少のため、効率的な養殖漁業が注目されている。
そして今では、山の中でヒラメやフグを養殖している事例まである。
天然産の方が身がしまっていておいしいと言われるが、グルメではない雑食性の私には、養殖ものでも気にしない。
それよりも、WWFジャパンの会員としては、自然環境に配慮している水産物なのかということに関心がある。
例えば、イオンで買い物をするときは、海のエコラベルであるMSC認証のサケやカツオを購入することにしている。
www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/cat1143/ (WWFジャパンでのMSCの説明)
www.topvalu.net/brand/csr/msc.html (イオンのMSC商品の紹介)
私は高給取りではないので、ボーナス時や翻訳料金が入った時くらいにしか買えないのが残念だ。
ということで、由来や環境配慮がはっきりしない水産物を買っているのではないかと、いつも心配してしまう。
養殖水産物についても同様に、環境配慮をした生産方式であることを認証するシステムが適用されることになった。
それはASC(Aquaculture Stewardship Council)認証で、以下のようなロゴマークが決定した。
www.asc-aqua.org/index.cfm (ACSの4月17日のニュースリリース)
www.wwf.or.jp/activities/2012/04/1057826.html (WWFジャパンでの説明)
最近でも燃料費高騰に加えて、乱獲や密漁による資源量減少のため、効率的な養殖漁業が注目されている。
そして今では、山の中でヒラメやフグを養殖している事例まである。
天然産の方が身がしまっていておいしいと言われるが、グルメではない雑食性の私には、養殖ものでも気にしない。
それよりも、WWFジャパンの会員としては、自然環境に配慮している水産物なのかということに関心がある。
例えば、イオンで買い物をするときは、海のエコラベルであるMSC認証のサケやカツオを購入することにしている。
www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/cat1143/ (WWFジャパンでのMSCの説明)
www.topvalu.net/brand/csr/msc.html (イオンのMSC商品の紹介)
私は高給取りではないので、ボーナス時や翻訳料金が入った時くらいにしか買えないのが残念だ。
ということで、由来や環境配慮がはっきりしない水産物を買っているのではないかと、いつも心配してしまう。
養殖水産物についても同様に、環境配慮をした生産方式であることを認証するシステムが適用されることになった。
それはASC(Aquaculture Stewardship Council)認証で、以下のようなロゴマークが決定した。
www.asc-aqua.org/index.cfm (ACSの4月17日のニュースリリース)
www.wwf.or.jp/activities/2012/04/1057826.html (WWFジャパンでの説明)
養殖では環境保護の観点から、これまでにも様々な問題点が指摘されてきた。
WWFジャパンの説明から引用しておこう。
【…養殖産業は、一方で環境に害を及ぼすさまざまなトラブルの原因にもなることがあります。*
・養殖場建設による自然環境の破壊
・水質や海洋環境の汚染
・薬物の過剰投与
・エサとなる生物(天然資源の魚などを含む)の過剰利用
・養殖された魚が病害虫を自然界に持ち込む
・養殖場から逃げ出した個体が外来生物として生態系に影響を及ぼす
さらには劣悪な労働環境のもとでこうした養殖業が行なわれているケースも指摘されており、社会的な問題にもなっています。】
(*: 下線部の脱字を補足した)
エサ用の魚の過剰利用としては最近、南太平洋のマアジの乱獲が問題視されている。
欧米先進国の他にペルーやチリといった南米関係国が、禁漁や漁獲制限といった国際ルールについて協議しても、中国やロシアが参加していないため、マアジの乱獲は続き、絶滅の危機にある。
また、養殖場から逃げ出した例の一つとして、日本では霞ヶ浦のアメリカナマズを挙げておこう。
国立環境研究所の解説は次の通り。
www.nies.go.jp/kanko/news/20/20-4/20-4-02.html
現時点では、ティラピアとパンガシウスの認証条件設定が完了しており、申請を受け付ける準備が整っている。
早ければ今年の夏にも、ASC認証ティラピアが、ヨーロッパで販売されるそうだ。
日本の養殖業者もASC認証の取得を目指してほしいものだ。
ただし、ASCの設立にもWWFが関与しているため、MSC認証のときのように、国内水産関係者の一部が反対して、日本独自のエコラベルを作るかもしれない。
今後の動きにも注目しよう。
WWFジャパンの説明から引用しておこう。
【…養殖産業は、一方で環境に害を及ぼすさまざまなトラブルの原因にもなることがあります。*
・養殖場建設による自然環境の破壊
・水質や海洋環境の汚染
・薬物の過剰投与
・エサとなる生物(天然資源の魚などを含む)の過剰利用
・養殖された魚が病害虫を自然界に持ち込む
・養殖場から逃げ出した個体が外来生物として生態系に影響を及ぼす
さらには劣悪な労働環境のもとでこうした養殖業が行なわれているケースも指摘されており、社会的な問題にもなっています。】
(*: 下線部の脱字を補足した)
欧米先進国の他にペルーやチリといった南米関係国が、禁漁や漁獲制限といった国際ルールについて協議しても、中国やロシアが参加していないため、マアジの乱獲は続き、絶滅の危機にある。
また、養殖場から逃げ出した例の一つとして、日本では霞ヶ浦のアメリカナマズを挙げておこう。
国立環境研究所の解説は次の通り。
www.nies.go.jp/kanko/news/20/20-4/20-4-02.html
現時点では、ティラピアとパンガシウスの認証条件設定が完了しており、申請を受け付ける準備が整っている。
早ければ今年の夏にも、ASC認証ティラピアが、ヨーロッパで販売されるそうだ。
日本の養殖業者もASC認証の取得を目指してほしいものだ。
ただし、ASCの設立にもWWFが関与しているため、MSC認証のときのように、国内水産関係者の一部が反対して、日本独自のエコラベルを作るかもしれない。
今後の動きにも注目しよう。