2015年11月

erblicken
他 (h)
1 ((雅)) 目にとめる, 見つける, 認める
ein Schiff in der Ferne erblicken 遠方に船を見つける | das Licht der Welt erblicken ((雅)) この世に生まれる

Im selben Jahr, 1859, erblickt in Schweden ein Wunderkind das Licht der Welt
Svante Arrhenius ist sein Name. Der Junge, so heißt es, liest mit drei Jahren, mit 17 
studiert er in Uppsala. Er ist Mathematiker, Physiker, Chemiker, Meteorologe, 
Kosmologe und 1903 einer der ersten Nobelpreisträger.
同じ年の1859年、スウェーデンに神童が生まれた。スヴァンテ・アレニウスがその名である。神童と呼ばれたその若者は、3歳で読むことができ、17歳でウプサラ大学で学んだ。彼は数学者で物理学者、化学者、気象学者、天文学者であり、1903年に最初のノーベル賞受賞者の一人となった。
("Treibhauseffekt: Die Erde im Schwitzkasten", ZEIT Online, 28. November 2015,
www.zeit.de/2015/48/treibhauseffekt-klimawandel-erderwaermung-klimagipfel/komplettansicht

2 ((in jm. <et.3jn. <et.4>)) (…を…と)みなす

Fourier ist der Urahn der Klimaforschung. In der wärmenden Funktion3 
der Erdatmosphäre erblickt er, der ursprünglich Priester werden wollte, 
ein wahres Gottesgeschenk4. Dass aus ihr dereinst eine der größten Bedrohungen 
allen irdischen Lebens erwachsen würde, ist für ihn vollkommen undenkbar.
フーリエは気候研究の始祖である。もともと司祭になりたかったフーリエは、地球大気の保温効果を真の神の贈り物とみなした。その効果から将来、地球のすべての生命に最大の脅威が生じるかもしれないということは、フーリエにとって全く想像できなかったことである。
("Treibhauseffekt: Die Erde im Schwitzkasten", ZEIT Online, 28. November 2015,
www.zeit.de/2015/48/treibhauseffekt-klimawandel-erderwaermung-klimagipfel/komplettansicht

親会社の事業見直しということで、勤務先の子会社が3月末で閉鎖される予定である。
これを機会に翻訳専業になることも考えたが、私は退職金がない契約なのでリスクが高く、有機合成研究職での転職を希望している。

転職活動をしながらも、今週は日英翻訳のチェック案件を2件受注した。
1件目を昨日朝に納品し、2件目の前半を今朝納品した。
2件目の後半のファイルを待っている間、今日の午前中は、あるジェネリック医薬メーカーの中途採用に応募した。
さらに、以前登録していた派遣会社に再登録して、外資系正社員や医薬メーカー派遣社員も含めて、複数の募集に問い合わせをしておいた。
仕事情報の検索に時間をかけたいところだが、翻訳チェックには納期があるので、気持ちを切り替えて集中して作業しよう。

英訳チェックをしていて困ったのが、原文の日本語が間違っているのに、そのまま英訳していたことだ。
とりあえず原文ママでの英訳を残し、コメントとして、原文日本語を修正すべきことと、その修正に対応する英訳例を付けた。

その翻訳対象となった日本語文書とは、日本政府が推進する国際共同プロジェクトの資料である。
具体的なプロジェクト名や文書のリンクを出せないので、少し改変した、次の文で考えてほしい。

「…胃がんの原因と考えられているヘリコバクター・ピロリ抗体価により判定し…」

胃がんの原因と考えられているのは、ヘリコバクター・ピロリ菌であって、抗体価ではない。

一番簡単な修正は、脱字を一つ補って、「…胃がんの原因と考えられているヘリコバクター・ピロリ抗体価により判定し…」とすることだ。

他にもこの文書には、日本語特有の主語がない文章が多かった。
プロジェクトの実施主体が主語になると推測できるならばよいが、プロジェクトの支援先が主体となって実施する案件も含まれており、あいまいな点が残ってしまった。

書いた人は推敲しなかったのか、それとも気にしていないのか、あるいは政府の文書でも重要性が低ければ、文字でページが埋まっていればよいのか。

そんなことを考えている間に、チェック対象の英訳ファイルが送られてきたので、作業に戻ろう。

副業翻訳を始めてから、雑誌「通訳翻訳ジャーナル」を購読している。
需要が一番多い英語に関する記事が多いものの、翻訳技術の自習に使えるし、注目分野や単価など、翻訳業界の動向を知ることができて便利である。

11月21日発売の2016年冬号では、「英語以外の通訳・翻訳 第2弾」 として、「ヨーロッパ言語」が取り上げられている。
ちなみに第1弾は、前号の2015年秋号で、「中国語&韓国語」であった。

私がドイツ語フリーランス翻訳者として登録したのは2004年秋で、当時も今と同様に、自動車や機械の特許翻訳と、契約書の翻訳が多かったと思う。
主にリーマンショック後と東日本大震災後の2回、案件の減少と共に、ワード単価の下落、そして納期の短縮化が見られたが、最近は自動車を中心に回復しているという印象だ。
翻訳会社へのアンケート結果では、英語以外で需要が高い言語として、ドイツ語はずっと3位をキープしている。
需要の増減は、変わらないが一番多いものの、増加もなければ、極端な落ち込みもない、安定した翻訳対象ということだろう。

具体的なドイツ語翻訳の状況を知る記事として、シュタールジャパンの取材記事があった。
気になったのは、ドイツ語をいったん英語にしてから日本語にするパターンが増えているということ。
これは英語の方が料金が安いからだという。
しかし、英語を介するとオリジナルからの和訳と異なるリスクもあるので、ドイツ語原文を参照しながら英語を和訳できる人材が望ましいそうだ。

私は英語とドイツ語で登録しているので、その点では有利なのかもしれない。
今から7年前、英語のWO特許の和訳案件で、どうしても意味が通じない箇所があったため、ドイツ製薬メーカーのドイツ語特許で確認したことがある。
これから文部科学省も含めて日本全体が英語学習に力を入れれば入れるほど、ドイツ語などのヨーロッパ言語の翻訳者は若手が減るので、私にとっては活躍の場が残されているだろう。

3月末で勤務先の研究所が、事業見直しで閉鎖されるため、転職が決まらなければ3度目の失業となり、翻訳で数か月は食いつなぐことになるかもしれない。
前回の失業時は、残念ながらドイツ語特許翻訳1件のみで、わずか10万円の収入だった。
今回もしものときは、チェッカーとして作業している翻訳会社で、ドイツ語特許翻訳をすることになるだろう。
最近納品した翻訳は、誤訳や訳抜けを修正して、クライアントから excellent quality と評価されたので、脱サラ翻訳者という選択も考えよう。

an|greifen* griff an / angegriffen
I 他 (h)
1 攻めかかる, 攻撃する, 襲う

Mehrere Unbekannte haben eine hochschwangere Asylbewerberin4 im 
brandenburgischen Bad Belzig angegriffen, zu Boden gestoßen und getreten. 
Ob die Täter die 21-jährige Somalierin4 aus rassistischen Motiven angriffen
werde geprüft, teilte die Polizei in Brandenburg am Donnerstag mit.
複数の身元不明者がブランデンブルク州バート・ベルツィッヒで、出産を間近に控えた難民申請者の女性を襲い、地面に突き倒し、踏みつけた。犯人らが21歳のソマリア人女性を人種差別の動機から襲ったのかどうかが検証されていると、警察は木曜日にブランデンブルクで報告した。
("Rechtsextremismus: Schwangere Asylbewerberin angegriffen", ZEIT Online, 12. November 2015,
www.zeit.de/gesellschaft/2015-11/rechtsextremismus-fluechtlingsunterkunft-brandenburg-schwangere-frau-somalia

vor|täuschen
他 (h) ((et.4)) (欺いて…を)本当と思わせる, (…を)装う, (…の)ふりをする

Lebensmittelfälschung ist so alt wie der Handel. Schon im alten Rom wurden Weine 
mit Bleiverbindungen versetzt, um ein süßeres Aroma4 vorzutäuschen.
食品偽装は商売と同じくらい古くからある。古代ローマで既に、より甘い香りを装うために、
ワインに鉛化合物を混ぜていた。
("Lebensmittelfälschungen: Maschinenöl im Olivenöl", Süddeutsche Zeitung, 9. November 2015,
www.sueddeutsche.de/gesundheit/lebensmittelfaelschungen-maschinenoel-im-olivenoel-1.2726282

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