現在は様々なデジタル機器が普及しているが、すべての人が使っているわけではなく、デジタルデバイドも問題となることがある。
私は高校生のときからパソコンを使い始めて、今では翻訳の仕事のために必需品とまでなった。
それでも、コンピューターやその他デジタル機器が特に得意ということもない。

スマートフォンを使って、外出先でメール添付された原稿を確認するようなこともしていたが、在宅時間が長いので、タブレットやモバイルノートPCを導入する予定はない。

ブログ投稿は12年ほど継続しているものの、Facebookの案内が知り合いから来ても無視したりと、自分には不要と思っていることはしない。

そんな私であるが、教会の仕事をしていて、もう少しデジタル化の流れに乗ってもよいのではないかと思うこともある。

教会の公式HPはあるものの、昔ながらのHTMLを入力して文字を表示している簡単なものだ。
無料で提供されているHP作成サービスの方が、もっと魅力的なページを作ることができるのに、誰も変えようとしない。

少子化が進む将来にわたって、青少年向けに伝道するには、もっと興味を引くようなHPにしたいと思っている。
しかし、「ネットを使わない高齢者のことを考えていない」などと、批判されてしまうこともある。

聖書の文字が小さくて読めないという高齢者や弱視の方がいるため、例えば、聖書アプリをインストールしたタブレット端末を導入して、好みの大きさに文字を拡大して読んでもらえたらと思っている。
しかし、導入する予算を確保することは困難で、本人が自ら用意すべきではないかという話になってしまう。

教会には、メールを使わない人もいて、急ぎの連絡なのに、電話かFAXしか手段がないこともある。
会員それぞれのデジタル社会への対応が異なるため、必要性を理解してもらうことが困難な場合もある。

そんな現状なので、先日のように、PCで再生する動画をプロジェクタで投影したいという人が、ケーブル1本でなんでもできると思い込んで気軽に頼みにくるのだ。

もう少し世代交代が進めば、自然とデジタル化は進むのかもしれないが、印刷物だけでも減らせないものかと思っている。

定期的に印刷するものとして、例えば、会報は約300部あり、印刷する日は午後4時頃まで教会に残ることになる。
先日印刷した文集は約220部で、30ページを超えるため、6名で印刷からホチキス綴じまで約3時間半かかった。
終わったのは午後5時過ぎで、私はそのまま夜の礼拝まで出席して、一日中教会にいた。

毎月ではないものの、このように負担が大きいので、印刷する部数を、できれば半分に抑制したいと思っている。
時間だけではなく、用紙やインクの費用も節約できるだろう。

メールを利用している会員には、同意してもらうことを前提に、PDFにした会報を送ればよいと思う。
印刷では、やはり文字が小さいということで困っている人もいるのだから、拡大できるPDFの方が便利だろう。
何年も経つと、会報などの印刷物が溜り、保管場所に困っている人もいるのだから、デジタルデータで残せる方が楽ではないか。

PDFでもらえば、帰宅途中の電車の中で、狭くてもスマートフォンで読むこともできるので楽ではないか。

しかし、印刷物ならば受け取ってすぐ読むが、メール配信だとファイルを開こうとしない、などと反対意見が出てしまう。
なんでも反対意見はつきものだが、係の負担軽減や印刷費用の削減について、具体的な数値を出すべきなのかもしれない。

私と意見がほぼ一致していた会員は、人間関係の問題があって、別の教会に移ったので、賛同者を探すところから始めないといけない。
もしかすると、役員に選出されたら、これからの課題として私が担当するのかもしれない。