2006年01月

今日は実験が少し長引き、ジャスコで買い物もしたので、
予定より遅く午後8時半頃から、残りの翻訳を開始した。

午後11時過ぎに終了したので、明日の夜に推敲をして納品の予定。
無理して今日納品すれば、1月分として請求できるわけだが、
品質よりもお金を優先することは、モラルの観点からやめておこう。

今回苦労した単語は、"Schonraum" だった。
DUDEN のオンライン辞書には出ていたが、語義解説を全部読むには、
ユーザー登録もして、0.25 ユーロをクレジットカードで払わないといけない。

ドイツやスイスの Yahoo! での検索で、いくつもヒットしたので助かった。

「外部環境の影響や、犯罪などの危険から子どもを隔離して保護する空間で、
リスクが低減されていて、教育を施すこともできる場所」
という説明もみられた。

例えば学校内での "Schonraum" では、交通ルールや自転車の乗り方を学ぶために、
体育館などの室内に模擬的な道路や標識などを設置して練習する場所などが挙げられる。

また比喩的表現として、「現実社会の状況・諸問題・厳しさから隔離された場所」ともできる。
これは特に職業教育に関係する学校について使われるようだ。
「学校は Schonraum ではなく、人生について準備すべし」 のように。

DUDEN の辞書をダウンロードして使おうかと考えている。
今度の確定申告のときに、必要経費になるかどうか聞いてみよう。


ところで、今日は12月分の翻訳料金が振り込まれたのだが、問題発生だ。
最初に提出した請求書を書き直して、家賃引き落とし口座を振込先とした。
しかし、訂正前のソニー銀行に振り込まれてしまい、家賃未払いとなってしまった。
加えて、翻訳1件分の約3万円が振り込まれておらず、問い合わせをすることになった。
とにかく明日の返事を待とう。

スイスの教育制度に関する翻訳は、現時点で75%程度終了した。
残りは月・火の帰宅後の時間で十分に間に合うだろう。

金曜の夜に開始したが、専門用語をどう統一するかまとめていて、
本格的に翻訳したのは土曜の朝からだった。

それにしても字が潰れていて判別しにくい箇所ばかりだ。
イタリックの部分は余計にわからない。
土日は翻訳会社も、依頼者も連絡が取れないようで、
拡大コピーを頼むこともできないので苦労する。

今回も辞書にない単語が出てきたので、ドイツ語ホームページを探して使用例を見つけた。
それにスイスの方言と思われる単語まで出てきた。
これは類似の単語から推測できたので、なんとか訳せた。
翻訳を本業にするときには、有料のオンライン辞書を使うことになるだろう。

日付が変わったので、ここで就寝しよう。
明日は残業せずに帰宅して、4時間は翻訳に使いたいものだ。

今日の午後、学校制度についてのドイツ語資料の翻訳依頼が来た。
A4で5枚もあるが、週末を使って来週水曜日に納品なので大丈夫だろう。
料金は4万円弱である。

翻訳会社に問い合わせを忘れたが、この学校制度はドイツとスイスのどちらだろうか。
去年の翻訳では、単語からスイスと判別したのだが。
依頼者が同じだし、単語のつづりから判断して、前回と同じスイスの文献だろう。

今回、判別の根拠とした単語の一部を紹介しておこう。
接続詞 da?? はスイスでは dass (ただし現在のドイツ正書法では dass になっている)。
同様に、助動詞 mu?? が muss となっているなど、?? → ss というつづりの特徴で判断した。
また、調査対象とした地域について、Kanton というスイスの州を表す単語が使われている。

一応スイスの学校制度という前提で訳してみて、翻訳会社からの連絡は来週まで待とう。
可能性として、ドイツの制度を説明したスイスの文献かもしれないので、注意しよう。

私は化学者だが、元々教員志望で中学と高校の理科免許を持っているから、
外国の学校制度についても興味を持っていた。
それでも専門家ではないし、スイスには住んでいないので、自信がない部分もある。
教育学部の大学院生が、フリーランス翻訳家として登録してもらいたいものだ。


それにしても、FAX原稿は字が潰れるので読みにくい。
その本の見開き2ページをA4にコピーするのではなく、
1ページをそれぞれA4に拡大してほしいものだ。

翻訳を依頼する方は、単語の読み間違いを防ぐためにも、読みやすい原稿を用意してほしい。
判読に時間を取られると、翻訳作業がぶつ切りになって、品質の低下にもつながるので。


追記:
翻訳作業を続けていて、やはりスイスの教育制度についてだと確信した。
調査対象がスイスにあるルツェルン州であること。
標準ドイツ語の単語が、いわゆるスイスドイツ語で書かれていること。
例えば、Einbeziehung → Einbezug や w??nschenwert → w??nschbar など。

DUDENのオンライン辞書で判明した単語もあるが、
無料版では語義解説の一部だけが表示されるだけなので、
199 ユーロもするが、ダウンロードするのがよいかもしれない。
ハードディスクには 180 MB の空き容量が必要とのことだ。

(最終チェック・修正日 2006年01月30日)

利益拡大を続け、常にトップを目指す企業としてトヨタ自動車が推奨されている。
UFJ銀行を買うという話があったくらいで、安心できる会社と思われているようだ。

しかし私は、何があっても、絶対にトヨタ自動車の株を買わない。
それは社風が合わないということもあるが、人間性を軽視していると感じるからだ。
あまりにも日本的な会社なので、私はこんなところで働く気がしない。


それに環境配慮と言っているが、エコが金になる前は何もしていなかった。
プリウスの燃費も嘘だし、廃棄過程も考慮すると、とてもエコとは言えない。
車通勤を廃止するくらいしないと、京都議定書を守ることはできないのではないか。


参考文献としては、例えば以下を参照のこと。
なお、週刊金曜日の連載は今後も継続するので、適宜チェックしてほしい。

・鎌田慧、「自動車絶望工場 ある季節工の日記」
・週刊金曜日 「マスコミ最大のパトロン トヨタの正体」
第1回 2006/01/13 「小泉圧勝に大協力した奥田碩氏」
第2回 2006/01/20 「マスコミという壊れた信号機」

「自動車絶望工場」は今から30年以上も前の話だが、
工場労働を通じて人間性を奪っていく過程が理解できる。
現在でも、会社の利益のために労働者が犠牲となる構造は変わっていない。

トヨタでは労働者も部品と同様に、コスト削減の対象である。
例えば4人がそれぞれ80%の能力を出していた場合、20%が無駄になっていると考える。
3人が皆100%の能力・効率で働くと、4人目は20%となる。
そしてこの残り20%を削減する「カイゼン」をして、1人分削減し、
今まで4人かかった仕事を、3人でできるようにするのだ。

疲れて歩くのをやめた子どもに対して、「残業だ」と怒鳴った社員がいるという。
しかしトヨタでは、精神疾患はないことになっているから、トヨタ関連の病院には精神科はない。
トヨタで働き続けている労働者は、洗脳が成功して生き残ったロボットである。


私の体験としては、プラッツの広告コピーを問題としたことがある。
そのコピーとは、「190cmの方でもらくらく」という表現だ。


上部を丸い構造として圧迫感を改善したことを、長身の人間でも乗車できることで表現した。
185cmの私が試乗してみると、確かに頭はぶつかることはなかったが、
ブレーキを踏むときにステアリングにひざが当たり、まっすぐ踏むことはできなかった。

「190cmの人用に開発したわけでもないのに、人間を物差しのように扱うのは不愉快だ」と伝えた。
加えて、「145cmの方にはこの車を用意しました、と言って売るのか」とも聞いた。

トヨタのコールセンターで苦情受付をした男性は、「トヨタが嫌いなら乗るな」と怒鳴った。
また、「トヨタには精神病患者はいない。トヨタでやっていける社員だけが働いている」とまで言った。

その後、「トヨタにたまたま身長190cmの社員がおり、乗せてみたら体が入ったので、
その社員をモデルにして図面に記入した」ことが明らかとなった。

単なるその場のノリで作ったことを反省したのか、広告とカタログの変更を約束した。

変更後は「大人4人が楽に乗れる」と平凡になったが、トヨタを退職した人に聞くと、
トヨタが消費者の意見を取り入れて、このように変更するのは珍しいとのことだった。


もし投資するならば、非正社員も含めた労災・事故や精神疾患の状況、
そして社員の交通事故・飲酒運転などの違反を公表するようになってから考えよう。

首都圏は朝から雪で 10 cm 近く積もっている。
積もるのは久しぶりだが、やはり首都圏は雪に弱いということを何度も聞いている。
高速道路ではチェーン規制の路線や、一部通行止めとなっている箇所が出ている。
鉄道も運転見合わせや、直通運転をしないために本数が減っている。

平日だったら、どれだけの人が会社に行こうとするのか、興味ある調査ができたかもしれない。
自然現象なのだから、一般社員は有給休暇を申請してもかまわないだろう。
そうすれば取得率も上昇して、会社総務としてもうれしいのではないか。

しかし会社の方針として、会社に一度出勤してから判断するというのがある。
台風であってもとにかく出勤して、それから指示を仰ぐのだ。
そんなに無理して忠誠心を示して、何か特別な利益でもあるのだろうか。


また、1年に数回しか起きないことに対しては、誰もお金をかけたくないのだろう。
だから急に雪が積もると、準備していないために右往左往してしまうのだ。
加えて、何でも予定通りに進めようするために、観光でも荷物の配送でも無理をする。
こんな日にわざわざ遠出をしなくてもいいのに、せっかく休みが取れたからだとか、
キャンセルするのはもったいないと言って、危険な状況の中に出て行ってしまう。

台風直撃のときもそうだったが、大雨洪水注意報が出ているのに観光旅行に行ったり、
「東京ディズニーランドは夢の国だから台風は来ない」と話す人さえいた。
人工的な環境にずっと住んでいると、自然の力をあなどるようになるのだろう。


こんなときには無理して外出することもない。
私は北国育ちだから、雪道の歩き方も、運転の仕方も体が覚えているが、
他人の運転は信用できないので、外出はしない方が無難だと思う。

いつもスピードオーバーで危険な運転をしている人には、急に安全運転をすることはできない。
それに屋根に雪を残した車が多いのも危ない。
雪の塊が滑り落ちて、後続の車の障害物となる。
前に落ちると、ワイパーでは除けないために視界がふさがれ、非常に危険だ。


雪かき用のスコップがあれば、運動がてらに町内一周してもいいが、車にはねられたら損だ。
高校のときや実家に帰省したときには、町内に年寄りも多いので、
自分の家の前だけではなく、路地を 100 m くらい除雪したこともある。
買い物に行けるようになったと、母にわざわざお礼を言いに来たおばあさんもいた。

ただ雪国でも、急な大雪の日にノーマルタイヤで無理をして、坂道の途中に車を放置する人もいる。
そんな車が1台あるだけで、数キロにおよぶ渋滞が発生する。
除雪して車を出せるようにしたのに、途中で引き返して、徒歩で大学まで行ったこともある。


今は天気予報があるので、「雪が降らないといいな」と期待するのではなく、
最悪のケースを想定して2日前くらいから準備すべきだろう。
自分の予定に都合の悪い想定をしたくないだろうが、安全意識があれば、
危険を回避するために予定の方を変更しようと思うはずだ。

とにかく悲惨な事故がないように祈りたい。

(最終チェック・修正日 2006年01月22日)

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