実家の母は、別に寂しい思いをしているわけではない。
町内会の仕事もあるし、ヘルパーとして車椅子の老人の代わりに買い物したり、
片親家庭の保育園のお迎えなどを、ほぼ毎日やっている。
楽しい仕事のようだが、ストレスはあるわけで、たまに点滴が必要になるほど疲れるようだ。
癒しが必要であれば、ペット(最近はコンパニオン・アニマルと呼ぶ)も選択肢の一つだ。
市内の私立医大で実験用にネコを集めているとのことで、最近は、野良猫がいなくなった。
そのため、お金がかかるが健康な子猫を購入して、母のストレス解消にしようかとも考えている。
猫がいた方が、帰省したときに、一人で家にいても楽しいだろうし。
以下は猫の思い出の一部。
父は、開業していない獣医(ウシ専門)で、農協関係の仕事をしていた。
母と私たち子どもは、居ついた野良猫をかわいいと言っていたが、
父は、「野良猫は病気があるから家に入れてはだめだ」 と文句を言っていた。
母が1年以上もメスだと思っていた猫がいたが、父はちらっと見て 「オスじゃ」 と判定した。
オスだと言われてから、生殖器をよく見ると、確かにオスだ。
母が乳首だと思っていたものは、父の判断では 「ダニ」 だそうだ。
痩せていたのはそのダニのせいなのか。
その後何匹が出入りがあり、やがて母は、知り合いのところで生まれた子猫をもらってきた。
夏休みで帰省すると、その子猫で家中が、てんやわんやの大騒ぎだ。
トイレのしつけが済んでいないので、あちこちにしてしまうので、
床を拭くついでに連れてきて、「ここでしちゃだめでしょ。」 と毎日説教をした。
動くものに反応するので、辞書をめくっても、消しゴムを使っても飛びかかってくる。
こちらは遊ぶ気はないのに、朝は4時に起こしに来て迷惑だ。
仕返しにおどかそうと、レッサーパンダのぬいぐるみを目の前に出したところ、
「フーッ」 と威嚇の声を出して飛びかかり、首に噛み付いた。
生き物ではないことがわかってからは、普通にじゃれるようになった。
試行錯誤の末、「はたき」 を使って遊んであげることにした。
すると、別の部屋でパタパタという音がしても、飛んでくるようになった。
翌年の夏休みには、ぶくぶくと太っていた。
母がキャットフードの箱を床に置いているから、首をつっこんで食べている。
その後、体調不良ということで、父の同期がいる、近くの大学農学部の 「家畜病院」 に行った。
どうして研究をする 「家畜病院」 に猫を連れて行くのだろう。
大学内の研究施設でもあるので、OBならば、治療費を少しまけてくれるそうだが。
獣医科では小動物に関する知識も必要だから、学生のためにはなるのだろうか。
教官の指示のもと、学生? スタッフが、診察台の上で猫の足を押さえつけ、
教官が猫の首の柔らかい部分に、注射をズブりと刺す。
注射針が曲がるほど激しく抵抗する猫。
そして、猫の力に負けるふがいないスタッフに怒鳴る教官。
注射のおかげで寄生虫はいなくなったが、再診のとき、病院近くになると暴れ始めた。
2回も注射されて嫌になったのか、その後しばらくして家出してしまった。
健康体にしてくれた恩など理解するはずもなく、注射で虐待する恐ろしい家だと感じたのだろう。
次に飼う猫はどんな運命をたどるだろうか。
追記:
転職のことで母に電話したついでに、猫のことも聞いてみた。
最近の消臭グッズのことを知らないので、「猫はかわいいけど家が臭くなるから」 と言っていた。
それに昔、コンセントにおしっこをされて、ショートした経験があるから、嫌なのかも。
(最終チェック・修正日 2006年09月03日)
町内会の仕事もあるし、ヘルパーとして車椅子の老人の代わりに買い物したり、
片親家庭の保育園のお迎えなどを、ほぼ毎日やっている。
楽しい仕事のようだが、ストレスはあるわけで、たまに点滴が必要になるほど疲れるようだ。
癒しが必要であれば、ペット(最近はコンパニオン・アニマルと呼ぶ)も選択肢の一つだ。
市内の私立医大で実験用にネコを集めているとのことで、最近は、野良猫がいなくなった。
そのため、お金がかかるが健康な子猫を購入して、母のストレス解消にしようかとも考えている。
猫がいた方が、帰省したときに、一人で家にいても楽しいだろうし。
以下は猫の思い出の一部。
父は、開業していない獣医(ウシ専門)で、農協関係の仕事をしていた。
母と私たち子どもは、居ついた野良猫をかわいいと言っていたが、
父は、「野良猫は病気があるから家に入れてはだめだ」 と文句を言っていた。
母が1年以上もメスだと思っていた猫がいたが、父はちらっと見て 「オスじゃ」 と判定した。
オスだと言われてから、生殖器をよく見ると、確かにオスだ。
母が乳首だと思っていたものは、父の判断では 「ダニ」 だそうだ。
痩せていたのはそのダニのせいなのか。
その後何匹が出入りがあり、やがて母は、知り合いのところで生まれた子猫をもらってきた。
夏休みで帰省すると、その子猫で家中が、てんやわんやの大騒ぎだ。
トイレのしつけが済んでいないので、あちこちにしてしまうので、
床を拭くついでに連れてきて、「ここでしちゃだめでしょ。」 と毎日説教をした。
動くものに反応するので、辞書をめくっても、消しゴムを使っても飛びかかってくる。
こちらは遊ぶ気はないのに、朝は4時に起こしに来て迷惑だ。
仕返しにおどかそうと、レッサーパンダのぬいぐるみを目の前に出したところ、
「フーッ」 と威嚇の声を出して飛びかかり、首に噛み付いた。
生き物ではないことがわかってからは、普通にじゃれるようになった。
試行錯誤の末、「はたき」 を使って遊んであげることにした。
すると、別の部屋でパタパタという音がしても、飛んでくるようになった。
翌年の夏休みには、ぶくぶくと太っていた。
母がキャットフードの箱を床に置いているから、首をつっこんで食べている。
その後、体調不良ということで、父の同期がいる、近くの大学農学部の 「家畜病院」 に行った。
どうして研究をする 「家畜病院」 に猫を連れて行くのだろう。
大学内の研究施設でもあるので、OBならば、治療費を少しまけてくれるそうだが。
獣医科では小動物に関する知識も必要だから、学生のためにはなるのだろうか。
教官の指示のもと、学生? スタッフが、診察台の上で猫の足を押さえつけ、
教官が猫の首の柔らかい部分に、注射をズブりと刺す。
注射針が曲がるほど激しく抵抗する猫。
そして、猫の力に負けるふがいないスタッフに怒鳴る教官。
注射のおかげで寄生虫はいなくなったが、再診のとき、病院近くになると暴れ始めた。
2回も注射されて嫌になったのか、その後しばらくして家出してしまった。
健康体にしてくれた恩など理解するはずもなく、注射で虐待する恐ろしい家だと感じたのだろう。
次に飼う猫はどんな運命をたどるだろうか。
追記:
転職のことで母に電話したついでに、猫のことも聞いてみた。
最近の消臭グッズのことを知らないので、「猫はかわいいけど家が臭くなるから」 と言っていた。
それに昔、コンセントにおしっこをされて、ショートした経験があるから、嫌なのかも。
(最終チェック・修正日 2006年09月03日)