2007年03月

水不足が心配されるオーストラリアで、世界水泳2007が行われている。

もうすぐ最終日となるが、テレビ放映では、シンクロと競泳しか競技がないかのようだ。
既に他のブログでもツッコミされているが、視聴率が取れる競技を優先したいのは当然か。

今回はテレビ朝日が独占放送となっている。
http://www.tv-asahi.co.jp/w-swim2007/index.html

一応、日程や競技結果、選手紹介には、飛込と水球も掲載されている。
ただ、主な外国選手は、シンクロと競泳のみだから、競技差別は明白だ。

オープン・ウォーター・スイミングは、日本人が出てないため、絶対に紹介されないだろう。

全部観たわけではないが、実際の放送でも、ほとんどの時間でシンクロと競泳だけを取り上げ、
「メダルラッシュだ」 などと出演者たちがバカ騒ぎ、もとい、熱い応援をしている。

シンクロでのメダル獲得が、競泳の活躍につながっていると言うが、
すると飛込と水球に対しては、何も好影響はなかったということか。

それとも、元々放送予定に入っていないのは、メダル獲得すら可能性がないと決め付けたのか。

飛込男子の寺内選手は長年頑張っていて、23日の3m高飛び込みでは4位に入賞している。
文字での報道はあっても、スポーツニュースでの映像の報道は記憶にない。

飛込女子では、中学生が代表入りしたことで、大会前はニュースに出ていたが、
実際の競技の映像もないし、その競技結果は何もないから予選敗退ということか。

水球に至っては、1勝もできずに最下位だから、取り上げる必要性も感じないのか。

NHKには批判も多いが、人気がない種目でも公平に放送しようと、
無理にでも放送時間を取ろうと努力することは評価できる。


テレビ朝日はサッカー同様に、視聴率を取れる競技として、シンクロと競泳を見ているだけ。
まあこれは、放映権を取ってきた電通の企画を、テレビ朝日が追認した結果なのだろう。

シンクロは実績があり、野球が始まる前だから、まあ安心して視聴率を計算できる。
競泳は、イアン・ソープの引退が計算外だが、「北島 vs. ハンセン」 などの対決を煽っている。

飛込は日本選手だけでなく、中国選手の演技を見たいが、電通が興味を持たないからだめだ。

水球も、決勝くらいは放送してほしいが、人気がないという理由で却下されるだろう。
放送しないから普及しないのか、競技人口が少ないから放送しないのか。

電通はビジネスでやっているのだから、競技の普及といった水泳連盟の意向など関係ない。


電通を野放しにすることが、本当に日本のスポーツのためになるのだろうか。

世界バレーでも、アイドルが出てきて歌ったり応援するのは、邪魔だと思っていたが、
競技団体には放映権料から分配金が入るから、どんな企画でも受け入れてしまう。

競技自体への影響として、タイムアウトやセット間の時間について、公式ルールではなく、
日本戦だけテレビ放映用に、特別ルールを導入させるなど、やりたい放題だ。

セット間の時間が長すぎたため、試合の流れが途切れて、予想外の展開になることもあった。
日本チームはいつも同じだが、他チームは日本戦のときだけルールが違うのでイライラする。


金の力で反対意見を抹殺する電通は、どうして野放しになっているのだろうか。
粉飾決算疑惑で元社長が実刑判決を受け、上場廃止になった会社より悪者だと思うが。

能登地震のニュースが連日報道されている。

テレビに映っているのは、やはり地震の被害を実感できるような、
倒壊した家屋、寸断された交通網、非難した住民の苦労する姿である。


小学生のときに宮城県沖地震があった。
震源から遠かったものの、庭石が動き、コップなどが落ちて割れた。

このときは仙台市の被害ばかりが報道され、そして電話も通じにくかったため、
関西の親戚は、私たちの街は仙台市ではないのに、壊滅したと思ったようだ。

まあ関西からみて東北は、人間の住む土地ではない感覚なので、一緒にしてしまったのかも。

逆に淡路島が震源の大震災では、親戚の被害の様子がわかるまで1週間近くかかった。
地震後の親戚との関係悪化については、以前書いたのでここでは触れない。


ところで、運転停止中の北陸電力・志賀原発の被害状況については、あまり注目されていない。
報道を調べると、確かにいくつか出ているものの、臨界事故隠蔽に比べると静かだ。

一番大きかった本震では、地震動の加速度が、原発緊急停止基準を超えたとも報道されている。

北陸電力のニュースリリースで、設備の被害状況を何度も報告していたが、
地震動の評価については、27日にやっと出された。

http://www.rikuden.co.jp/press/attach/07032702.pdf


ここであきれたのは、1号機の測定装置では、本震といくつかの余震のデータが消えていたことだ。
すでに複数のブログでツッコミされている説明は、以下のとおり。

[データ消失の原因は、今回の地震では短時間に多くの余震が連続して発生したこと、
収録装置内のICメモリーカードの容量が少なかった(48MB)ことから、
保存した本震記録等をサーバーに転送する前に、新たな余震記録により上書きされたためです。]

2号機や他の観測装置の記録は残っているとのことだから、共通の余震データを比較すれば、
残っている本震データから補正を行うことで、1号機でのデータを推測・復元できるということか。

詳細な説明は、別の記者会見などでしているのだろうが、できれば同じ文書に入れてほしいものだ。


それでも、いまどき容量が48MBしかないICメモリーカードを使っているとは。
携帯電話だって2GBの時代なのに。

2号機ではデータが残っているそうだから、こちらのメモリ容量は多いのだろう。
それなら1号機でも、同じ測定装置に更新しておくのが常識ではないだろうか。

また、メモリ容量が限界になる前に、もっと細かに自動的にデータの転送をするように
測定装置の専用ソフトの設定をするものではないか。

「こんなに地震が続くとは想定外」 と言いたいのかもしれないが、
原発では安全確保のため、何でも想定してシミュレーションしていたのではないのか?

それとも、「何かあっても安全に停止できる」 と信じているから、
地震の記録装置自体については、あまり関心がなかったのかもしれない。

これは先入観による偏見だが、測定データがなくなって良かったということもありうる。
もし解析して、耐震設計を見直すことになったら、都合が悪い人もでてくるからだ。


阪神・淡路大震災の直後、ある電力会社は、「震度7でも原発は耐えられる」 と豪語していた。

今回も、「緊急停止信号がきちんと出た」 であるとか、外部電源が停電したときも、
「緊急用ディーゼル発電機がきちんと作動した」 などと、「地震がきても大丈夫」 と宣伝している。


今回の地震動の解析結果が、原発運転差し止め訴訟に利用できるのか、
それとも意図的に悪用されるのか、監視をしなければならない。

去年の出張でANAを利用したとき、Edy ギフトがもらえるキャンペーンに登録した。

"SKIP" という、手荷物を預けずに直接搭乗口に行けるサービスが始まった。

これまでもチケットレスサービスというのはあったが、チケットもなくなったのは初めてだ。
Edy 機能の付いたマイレージカードを登場口でかざすと、座席番号を印刷した紙が出てくる。

そしてキャンペーン期間中に2回乗るごとに、1,000 円分の Edy がもらえるのだ。
通常は往復で搭乗するので、1回の旅行や出張で、確実にもらえる。

キャンペーン終了後、どのように Edy に振り込まれるのか、確認していなかった。
メールで連絡が来たのかもしれないが、広告ばかりのメールはすぐに捨てていた。

Edy が使えるコンビニが紹介されていたので、サンクスに寄ったときに、ついでに残高確認をした。
すると 「0円」 であった。

ANAマイレージクラブのHPをよく見ると、Edy ギフトの受け取り方法が書いてあった。

受け取り期限は、なんと3月31日。
気づいてよかった。

その中で一番簡単なのは、コンビニのampmにある端末で受け取るものだった。

自宅に一番近いampmに行こうと思ったが、風邪で週末は外出しなかった。

そこで昨日、帰宅時に途中駅で降りて、駅そばのampmに行ってみた。
しかし店頭の端末は、なんと故障で停止していた。

結局は自宅近くの店舗で受け取ることになった。
タッチパネルを操作して、簡単に受け取ることができた。

たった 1,000 円ではあるが、もらえる権利があるものは、何でももらっておこう。


今後は Edy の応用として、クレジットカードでチャージする方法を検討しようか。

北陸電力で、過去に起きた臨界事故を隠蔽していたことが発覚し、
同社は事故調査対策委員会を設置して、調査と再発防止を検討することになった。

その委員会のメンバーを発表した最初のニュースリリースは、3月16日に発表された。
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/07031602.pdf

委員の名簿には、「片岡勲・大阪大学大学院工学研究科教授」 とあるが、
なぜか3月20日には 「大橋弘忠・東京大学教授」 に交代したとある。
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/07032001.pdf

所属が 「東京大学大学院」 ではないことに、急に変更したことを感じてしまう。



日本経済新聞・地方経済面では、3月21日の報道で、北陸電力が説明した理由が書いてあった。

[北陸電力は二十日、志賀原子力発電所1号機(石川県志賀町)の臨界事故隠しの原因究明や、
再発防止対策作りなどに取り組む「志賀1号機事故調査対策委員会」の委員一人の交代を発表した。

大阪大学大学院の片岡勲教授に代わり東京大学の大橋弘忠教授が就く。

同社は片岡氏が委員会のスケジュールに合わず辞退したと理由を説明した。]


片岡教授は、JCO臨界事故に関する論文もあり、また沸騰水型原子炉の設計の研究もしていた。
今回は沸騰水型原子炉の臨界事故だし、原子力関係の委員も既に経験しているから適任ではないか。

大阪からは、特急を利用して日帰りも可能なのに、学会や他省庁の委員会で忙しいのだろうか。
教授の新年度のスケジュールだって、委員会設置時点でわかっていたはずだ。

たった3日(実際には週末の土日)で、緊急課題を断るくらいの重大な用件が入ったのだろうか。

わざわざ地理的に遠い東京大学の大橋教授に入れ替えたのは、
彼がたまたま暇だったわけではなく、ある意図が背景にあることを疑ってしまう。

経済産業省の原子力安全・保安院長が訪問した後に変更したことも、疑いを強くする。


大橋教授がプルサーマル推進派だから、真の目的は臨界事故の解析と再発防止ではなく、
プルサーマル計画実施のために、北陸電力が今後取るべき対応策の協議になるはずだ。



片岡教授を委員にすると、臨界事故や沸騰水型原子炉の設計の問題点の指摘がされてしまうので、
今の原子炉でプルサーマル計画を実施したい政府・業界の意向と、異なる報告となる可能性がある。

大橋教授は、佐賀県でのプルサーマル公開討論会で、次のように発言している。
http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/kurashi_anzen/genshiryoku/genshiryoku/touron/plu_touronkai_iken.html#susumu2

安全性は解析や実験で確認されている

我々の現代社会には、いろんな問題が出てきます。原子力発電とか、遺伝子操作、伝染性の疾患、
地球環境問題。こういう問題は、極めて技術の果たす役割が大きいものです。

過度に情緒的なアプローチや、怖い・恐ろしいといったイメージがたくさん流されていますが、
科学技術の問題というのは、科学技術をベースにした客観的な判断をすることが一番の基本です。

安全確保の視点は、安定に運転できるかどうか、何か起きたときに安全に停止できるか、
万一の事故時に放射能影響を防げるか、といった問題です。

プルサーマルについては、燃料をプルトニウム入り燃料に変えるだけで、原子炉特性に
基本的な変更はなく、安全性が現行の軽水炉と変わることはありません。


こういうことの判断の根拠は解析や実績、実験、学術的知見、経験に基づいて総合的な特性を判断します。
これまで軽水炉、プルサーマル、高速炉、実験炉、新型転換炉、多様な条件の経験と実績を持っており、
また、データベースの整備、解析手法の改良、計算機性能の向上とあいまって、
基本的に特性を正しく予測できる技術が確立しています。

これに、プルサーマルに関しては臨界実験や装荷割合、原子力出力、燃焼度、
プルトニウム含有率についての実績をベースに判断をしています。 

事故の影響範囲については技術的に想定しうる最大の放射能漏洩を仮定した時、MOX燃料装荷では、
よう素が1%弱増えるが、希ガスは5%強減るという結果になっており、現行と同等の結果です。

これに対して距離が2倍に、面積が4倍になるという話があります。
その評価は、プルトニウムとか他の元素がチェルノブイリより更に放出されるという想定をしています。

これは技術的には発生しないシナリオです。

軽水炉ではチェルノブイリのようなことは起きません。
それを意図的に想定して恐怖の垂れ流しをやっているような評価結果です。


安全余裕を食いつぶすとか、事故の影響が2倍4倍になるというようなことは全くありません。
玄海町だとか佐賀県の地元の方々が不安を感じる必要は全くありません。

この公式の新聞報道版とは違って、公開動画を見た人の感想が 「美浜の会」 に載っていた。
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news85/news85ohashi.htm

アンケートでは、「大橋氏の話が特に理論的で共感できる」 ともあったが、批判も少なくない。
http://www.pref.saga.jp/kenseijoho/koho/kisha/archives/200601/18/h43cdff4a61d9d/pulsa-maru-iken18-2.pdf

[大橋氏の話は慎重派の人の話に正面から答えるものでなく理解できなかった。
慎重派の人が発言しているときにいつも「ニヤッ」と笑っていて人間性に欠陥があると感じた
そのような人の話は全く信用できない]

[安全安心に不安があるから参加しているのに、大橋氏の参加者をバカにしたような発言は失礼]


この大橋教授の発言について議事録を読んでみると、その人格を疑ってしまう。
まあ、大学教授だからといって、決して人格者だとは思わないが。

[【東京大学大学院 大橋教授】
今日はプルサーマルの安全性というタイトルでパネルが開かれました。

私はこういう問題をどういうふうに考えるべきであるかをどういうふうに考えて、
どういうふうに設計して安全を確保しているのかというご説明を差し上げました。

で、それがかみ合わないとおっしゃるんですけども、反対派慎重派の方が言っておられるのは、
(中略)九州電力は安全審査の解析書を作って、国がさらに安全審査をしたという結果の中に
入っていることをごちゃごちゃ言っておられます。

で、それはもう全部かたがついちゃってますから、今日、慎重派の方が言っておられたのは
地震が起きたらどうするんだとか、再処理工場で青森とか岩手のことを考えてみろとか、
プルサーマルの安全と全然かけ離れてることばかりです。

そんならそういう専門家を呼んできて議論する。どうして関係あるんですか。
プルサーマルの安全とは関係がないですよ。



【中村コーディネータ】

不規則発言で、やらないでください。壇上と。それはあのみなさんのお気持ちは、多分、
小出先生が先ほどおっしゃったことだと思うんで、あのそういう刺激の仕方はしないで下さい。
せっかくみんな冷静に話してきたんだから。

【東京大学大学院 大橋教授】

せっかく説明してもですね、いやかみ合わない、わからないと、
いつまで言ってもそうじゃないですか。理解しようと言う気があるんでしょうか。


【中村コーディネータ】

ちょっとそれぐらいにしておいてください。今の大橋先生の発言に対しては、
私もイエローカード出します
けれども、ただ会場でまたそうして不規則発言をたくさんされると
他に静かに聞きたい方もいらっしゃるんで、それだけは控えて下さい。]



ならば大橋教授は、この公開討論会以後に発覚した、臨界事故隠蔽や制御棒脱落を再度考慮しても、
それでもなお、これまでの解析・実験結果から完全に安全だと言い切るのだろうか。

科学では感情や作為的要因を排除するものだが、人間が運転する原発について、
コンピュータ・シミュレーションだけで、すべてをわかったつもりの大橋教授は怖い。


事故調査委員会の委員を、わざわざプルサーマル推進派に入れ替えたのだから、
「再発防止策により、プルサーマル計画実施には問題ない」 という結論を出すのが目的だろう。


権力側が意図的に人選しているわけだから、様々な審議会・委員会と同様に、
政府・業界側に都合のよい報告書を作ることは、最初からわかっている。

こういった 「御用学者」 が、専門知識を持たない一般市民を黙らせるのに利用される。
それに 「御用学者」 も、自分の研究費が続く体制を維持したいから、利用されたいと思っている。


大橋教授に取材しているメディアの情報は、今のところないようだ。
大橋教授が選ばれた背景を、独自取材して報道してほしいものだ。

特に、東京ではなく石川県に常駐して、毎日調査をしているかどうかを。

こういった肩書きを利用する、学歴エリートのわがままを監視していかなければならない。


追記:
朝日新聞富山版では、この委員交代について3月31日に報じられていた。

[2人の外部委員を加えて設置された事故調査対策委員会も、「社内の調査」を理由に一切が非公開。
いつ開催されたのかすら明らかにしなかった。そればかりか外部委員の1人が辞任、別の専門家に
交代したときも朝日新聞が問い合わせるまで発表はなかった。


大橋教授は、公開されると何か困ることでもあるのだろうか。

(最終チェック・修正日 2007年04月14日)

このブログでも何度か書いてきたが、原発推進派・電力会社の信用できない点として、
不安感を持たないように細工された言葉遣いや、数値の取り扱いがある。

最近の 「制御棒脱落」 という報道があるが、
原発関係者は 「制御棒引き抜け事象」 と、別の表現を使う。

特に数値の取り扱いでは、放射線量などが、なるべくゼロに見えるように細工することが多い。

3月20日に開かれた原子力委員会定例会議の議事録を見た。
http://aec.jst.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2007/siryo13/siryo3.pdf

プルトニウム利用計画の議題があり、各電力会社から説明があった。
その中に、核燃料再処理の計画や、プルトニウム保有量について出てくる。

例えば東北電力では次のように説明している。

[プルトニウム所有量でございます。平成19年度に8トンの再処理を行う計画でございます。
18年度末までに約0.0トン、キログラム換算で23キログラム
平成19年度に0.1トン、キログラム単位で66キログラム
合計で、平成19年度末に約0.1トン、キログラム換算で89キログラムのプルトニウム
同工場に所有するということの予定でございます。]

別の資料でプルトニウム保有量予定の一覧表を見たことがあるが、
そこでは 「トン単位」 で表記されていて、「キログラム単位」 ではなかった。

「0.0トン」 だとか、「0.1トン」 と書いておけば、
あまり注意していない人ならば、「ゼロに近い小さい値」 と誤解するだろう。

それに66kgから89kgに増えても、どちらも 「0.1トン」 のままで、増減は不明。

しかも、「約0.0トン」 という数値を、キログラム換算すると 「23kg」 となるなら、
これは科学での数値の取り扱いの基本である、有効数字という概念を無視している。

彼らはいつも、「科学的議論をしましょう」 と言っているが、数値の扱いは違うようだ。

たいていの国民は日常生活では、詳細なキログラム単位の報告資料を確認したり、
今回のような議事録を読んでまで、各電力会社の保有量を確認したりはしない。

確かに詳細な保有量は公開されているから、推進派は、「別に隠してはいない」 だとか、
「そんなに知りたければ自分で探して読めばいい」 などと言うだろう。


だが、それでもしつこいくらいに指摘したいのは、
「0.0トン」 と、ゼロに見える数値に意図的にするな、ということだ。

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