オハイオ州立大学の Philip Mazzocco 助教授と、ハーバード大学の Mahzarin Banaji 教授は共著で、
アメリカ白人がアフリカ系アメリカ人に対して持つ偏見についての、心理学的考察を発表した。
私が最初に気づいたのは、ドイツ語の記事で、次のとおり。
http://www.sueddeutsche.de/,ra14m3/wissen/artikel/98/124913/
元になったオハイオ州立大学の、研究ニュースは次のとおり。
http://researchnews.osu.edu/archive/blckcost.htm
掲載論文誌(オンラインジャーナル)は次のとおり。
Du Bois Review: Social Science Research on Race (2006), 3: 261-297
http://journals.cambridge.org/action/displayJournal?jid=DBR
論文の要約は次のとおり。
http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=1018408&fulltextType=RA&fileId=S1742058X06060206
この研究について私は7月25日に知ったのだが、アメリカでは既に6月には報道されていた。
「アフリカ系アメリカ人 vs テレビ」 などのタイトルで。
オンラインで5月には入手できたわけだが、日本では1ヶ月経つのに、
人種問題に関心がないのか、まだ報道されてはいないようだ(調査継続中)。
この研究報告書は15ドルでダウンロードできるが、ニュースで取り上げられたことだけメモしておこう。
ニュースでは、白人に対する2つの質問が強調されている。
1.今後の一生を、黒人として生活することになった場合、どのくらいの金額を要求するか。
回答は1万ドル未満が多かった。
2.今後の一生を、テレビなしで生活することになった場合、どのくらいの金額を要求するか。
回答は100万ドルが多かった。
このことから、「アメリカ白人は、黒人の貧困生活などイメージできていない」 と言えるだろう。
平均家計15万ドルの白人は、黒人になったとたんに、家計が5分の1になるとは知らないようだ。
黒人になったら、白人のときと同じ仕事には就けないかもしれないし、寿命も縮まるかもしれない。
それなのに1万ドルでもかまわないというのは、アメリカの現状を知らないということなのだ。
そのためか、奴隷の子孫に対する補償について、9割の白人が反対している。
この大半の白人が反対である理由付けのために、今回の心理学的調査が行われたそうだ。
一生テレビなしだと100万ドルというのも、テレビが普及・浸透したアメリカらしい。
同様の調査を日本でするならば、1番目は他のアジア諸国の国を挙げるのだろうか。
2番目はテレビなしよりも、携帯電話なしの生活の方が反応するかも。
ヨーロッパの白人はどうなのか、関連調査がみつかれば読んでみようか。
(最終チェック・修正日 2007年07月27日)
アメリカ白人がアフリカ系アメリカ人に対して持つ偏見についての、心理学的考察を発表した。
私が最初に気づいたのは、ドイツ語の記事で、次のとおり。
http://www.sueddeutsche.de/,ra14m3/wissen/artikel/98/124913/
元になったオハイオ州立大学の、研究ニュースは次のとおり。
http://researchnews.osu.edu/archive/blckcost.htm
掲載論文誌(オンラインジャーナル)は次のとおり。
Du Bois Review: Social Science Research on Race (2006), 3: 261-297
http://journals.cambridge.org/action/displayJournal?jid=DBR
論文の要約は次のとおり。
http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=1018408&fulltextType=RA&fileId=S1742058X06060206
この研究について私は7月25日に知ったのだが、アメリカでは既に6月には報道されていた。
「アフリカ系アメリカ人 vs テレビ」 などのタイトルで。
オンラインで5月には入手できたわけだが、日本では1ヶ月経つのに、
人種問題に関心がないのか、まだ報道されてはいないようだ(調査継続中)。
この研究報告書は15ドルでダウンロードできるが、ニュースで取り上げられたことだけメモしておこう。
ニュースでは、白人に対する2つの質問が強調されている。
1.今後の一生を、黒人として生活することになった場合、どのくらいの金額を要求するか。
回答は1万ドル未満が多かった。
2.今後の一生を、テレビなしで生活することになった場合、どのくらいの金額を要求するか。
回答は100万ドルが多かった。
このことから、「アメリカ白人は、黒人の貧困生活などイメージできていない」 と言えるだろう。
平均家計15万ドルの白人は、黒人になったとたんに、家計が5分の1になるとは知らないようだ。
黒人になったら、白人のときと同じ仕事には就けないかもしれないし、寿命も縮まるかもしれない。
それなのに1万ドルでもかまわないというのは、アメリカの現状を知らないということなのだ。
そのためか、奴隷の子孫に対する補償について、9割の白人が反対している。
この大半の白人が反対である理由付けのために、今回の心理学的調査が行われたそうだ。
一生テレビなしだと100万ドルというのも、テレビが普及・浸透したアメリカらしい。
同様の調査を日本でするならば、1番目は他のアジア諸国の国を挙げるのだろうか。
2番目はテレビなしよりも、携帯電話なしの生活の方が反応するかも。
ヨーロッパの白人はどうなのか、関連調査がみつかれば読んでみようか。
(最終チェック・修正日 2007年07月27日)