2011年04月

日本では東日本大震災の影響で、三陸沖調査捕鯨が今年から釧路沖に変更になった。
水産庁は一度確保した本予算を補正予算に回さず、他の漁業や養殖、漁港の復興よりも、捕鯨関係者の雇用を優先している。

釧路沖で年に2回調査捕鯨を行うのは初めてで、クジラ・イルカ保護団体のWDCSは、Jストックの危機だと批判している。
水産庁はそんな批判は無視し、「クジラが何を食べているのかな?」 という、優先度の低い無駄な研究に約3億円もかけている。

そして商業捕鯨をしているノルウェーとアイスランドでは、4月下旬からミンククジラ漁が始まっている。
アイスランドでは4月26日に捕鯨船1隻(KÓ - 100号)が出航し、30日には今年最初のミンククジラ捕獲をする予定とのこと。

アイスランドのミンククジラ捕鯨協会(Hrefnuveiðimenn ehf.)のHPに記載された、29日のニュースは次の通り。
www.hrefna.is/Fors%C3%AD%C3%B0a/tabid/926/articleType/ArticleView/articleId/2357/Fyrsta-hrefnan-veiist-a-morgun.aspx

既にミンククジラ数頭の群れに一度は遭遇したものの、その時はすぐに波間に消えて捕獲できなかったそうだ。
悪天候が続いていたが、30日土曜日には天候が回復するので、今年最初のミンククジラ捕獲は確実にできると期待している。
もう30日になっているが、まだ捕鯨船が帰港していないためか、正式に捕獲したというニュースは出ていない。
まだ捕獲していないが、捕鯨船が出航した時点で既に、WDCSが抗議声明を出している。
www.wdcs.org/news.php

天候の影響が一番大きいが、約50頭のミンククジラを捕獲する予定で、アイスランド国内で全て消費されている。
昨年はバーベキュー用によく売れたそうで、他にレストランでもステーキやカルパッチョが提供されている。
また、ナガスクジラは日本への輸出向けが中心だが、一部はアイスランド国内でも流通している。

ただ、人口32万人のアイスランド人のうち、日常的に鯨肉を食べる人は1%程度だという。
ということで、レストランでクジラ料理を食べているのは、半数以上が観光客であると、以前報道されていた。
反捕鯨国のイギリスやアメリカからの観光客も、ホエールウォッチング後のディナーで、クジラステーキを食べているそうだ。
政府の方針として国際捕鯨委員会(IWC)の場では反捕鯨でも、個人が何を食べるかはその人の判断で自由だ。

観光客が珍しいエスニック料理感覚でクジラ料理を食べていることについても、WDCSは苦言を呈している。
そしてアイスランド観光では、ホエールウォッチング業者だけを支援して、捕鯨関係者を助けることがないようにと訴えている。

WDCSはアイスランド産水産物のボイコット運動もしており、イギリスではフィッシュ・アンド・チップスを出す店に対して、アイスランドから輸入した魚を使わないように要望している。

EUへの加盟交渉も、アイスランドが捕鯨をやめることが前提条件になりそうなので、今後もいろいろともめそうだ。
ノルウェーの捕鯨と共に、今年もニュースをチェックしておこう。


追記(5月2日):
4月30日のニュースでは、最初のミンククジラ捕獲に成功し、5月1日月曜日の朝には市場に出るとのことだ。
www.hrefna.is/Fors%C3%AD%C3%B0a/tabid/926/articleType/ArticleView/articleId/2359/Tvr-hrefnur-veiddust-i-morgun.aspx


アイスランドではノルウェーと同様に、解体後の鯨肉を冷凍することはあまりせず、生肉ですぐに市場に出している。
ということで、どこかの調査捕鯨のようにまとめて捕獲することはなく、需要や天候の影響などを勘案しながら捕鯨船は出航する。
実際に捕鯨が始まったので、EU加盟交渉への悪影響や、アイスランド産水産物の輸入ボイコット運動の動きが気になる。

(最終チェック・修正日 2011年05月02日)

zustande (zu Stande)
副 ((もっぱら次の成句で)) zustande kommen 成立する,実現<成就>する

Wie Forscher um Ana Ferreira nach Versuchen an Mäusen berichten, kommt der Malaria-
Schutz vor allem durch ein Enzym namens Hämoxygenase-1 zustande. Es produziert das 
Gas Kohlenmonoxid.
アナ・フェレイラが筆頭の研究者らがマウスでの実験に基づいて報告したように、このマラリア耐性は特に、ヘムオキシゲナーゼ-1と呼ばれる酵素によって実現している。この酵素は一酸化炭素ガスを生成する。
("Infektionskrankheiten: Gefeit gegen Malaria", Süddeutsche Zeitung, 29.04.2011,
www.sueddeutsche.de/wissen/infektionskrankheiten-gefeit-gegen-malaria-1.1090671

参考:この研究の論文は Cell 誌に掲載されている。
「Sickle Hemoglobin Confers Tolerance to Plasmodium Infection」
www.sciencedirect.com/science

私はカブドットコム証券の他に、大和証券にも証券口座を開設して、主に外貨建て債券と外貨MMFの運用をしている。
買付代金の入金方法は2種類利用している。
一つはダイワカードで郵貯ATMから現金入金、もう一つはオンライントレード画面で登録銀行口座から出金取引依頼をする。

通常はオンライントレード画面からの出金取引依頼を利用するが、時間帯によってはリアルタイム処理がされず、買付余力に反映されない。
証券口座への入金のタイミングについて、次のように注意事項に明記されている。

【平日6:00~19:50に操作が完了した場合は、リアルタイムに大和証券お客様口座へ入金されます。
19:50以降に操作が完了した場合は翌営業日6:00に入金されます。】

実際の外貨MMFの買付では、前日夜間に出金取引依頼をしておき、翌営業日の日中に最新適用為替レートを確認してから発注している。
そのため、「翌営業日6:00に入金」 という規定でも不都合はないが、連休中に依頼をしても、連休明けの平日まで反映されないのは少々気になってしまう。

曜日や時間帯に拘束されずに、自由に入出金処理ができることが、本来は望ましいシステムだろう。
と思っていたら、4月22日に大和証券グループ本社が、大和ネクスト銀行のサービス開始予定日が5月13日になると発表した。
www.daiwa-grp.jp/data/current/press-2979-attachment.pdf

大和ネクスト銀行のサイトは次のリンクで表示されるが、まだ営業前なので、挨拶程度のものである。
開業記念のキャンペーンについてもまだ出ていないが、前例から推測すると定期預金金利の上乗せになるだろう。
www.bank-daiwa.co.jp/
(追記(5月6日):6日朝に大和ネクスト銀行の詳細が発表された(www.daiwa.jp/doc/110506.html)。
やはり開業記念キャンペーン金利が設定され、普通預金は 0.20%、定期預金1年もの(10万円以上)は 0.40%である(他の期間、1か月、3か月、6カ月については大和ネクスト銀行のHPを参照。)
また、大和証券グループ本社の社長インタビュー(ロイター通信)は次の通り。
大和証券のコールセンターに質問したところ、業務内容の概要の説明は、5月6日以降を予定しているとのことだ。
ただし実際の円普通預金口座開設の手続きは、5月13日開業日に、インターネット経由のみで受け付けるそうだ。

先のプレスリリースから、最低限のサービス内容がわかるものの、預金金利などの詳細は開業日にならないと出ないだろう。
円普通預金と円定期預金は金利情報が出てから利用を決めるが、まあ、資金プール用なので、普通預金だけ利用する予定。

証券口座ではMRFという運用商品を利用するが、これは銀行の預金とは異なり、元本保証はないし、ペイオフ対象でもない。
銀行自体にもリスクはあるが、元本保証のある円普通預金で資金を一時的にプールしておきたいという気持ちは理解できる。



カブドットコム証券でも三菱東京UFJ銀行を入出金口座に指定しているが、即時入金の時間帯は、大和証券の場合よりも長いし、休日でも証券口座に入金するので便利だ。
さらに株式買付予約などで預かり金が足りない場合は、自動引き落としを指定しておけばいいし。


カブドットコム証券とほぼ同等のサービスを期待するには、大和ネクスト銀行の口座を開設することになる。
スウィープサービス (大和ネクスト銀行の預金口座と大和証券の証券口座間の自動振替サービス)」 を利用するために。
まだサービス名だけで詳細はわからないが、休日でも夜間でも、いつでも即時入出金できるのであれば、利用価値は高いと思う。
大和ネクスト銀行へ取り次ぎをする大和証券では、代行業務に対応するために取扱規定等の変更を発表している。
www.daiwa.jp/doc/110428.html
www.daiwa.jp/open/covenant/sweep_dnb.pdf (スウィープサービス関連)

営業開始日の5月13日から週末にかけてはアクセスが集中すると思うので、トラブル回避のために、5月末前後に手続き予定だ。
翻訳受注が途絶えている現在は、夏のボーナスが出てからでないと、まとまった投資はできないので、あわてて口座開設することもない。
ある程度は定期預金で残しておいて、投資信託の買い増しか、7月発売の外債を検討しておこう。

追記(5月6日):
本日6日朝から大和証券のHPで、大和ネクスト銀行の詳細について紹介されている。
www.daiwa.jp/doc/110506.html

私は既に大和証券に口座を持っているので、オンライントレーディング画面にログイン後、銀行口座開設の手続きをするだけだ。
銀行のキャッシュカードは発行されず、大和証券のダイワカードを使うことになり、セブン銀行などのATMで入出金をする。
入金時には一度、大和証券口座の預かり金扱いになるが、スウィープサービスで自動的に大和ネクスト銀行の普通預金口座に移動する。
開業記念キャンペーンとして、預金金利上乗せがあるので、定期預金1年もの10万円(0.40%)を1本作り、安定資産の割合を増やしておこう。
定期預金には、1か月、3か月、6か月の期間もあるので、ボーナスが出るまでに計画を立てよう。
 
(最終チェック・修正日 2011年05月06日)

Brutstätte f. -/-n
孵化<孵卵>所,((比)) (悪疫・悪徳・犯罪などの)温床

Stätte f. -/-n ((雅)) 場所,ところ

Bakterien, die in die Brutstätten der Moskitos gegeben werden und die Larven binnen 24 
Stunden töten, sind hier ebenso entwickelt worden wie ein Gemisch aus Pilzen, das in 
Innenräumen auf Wände gesprüht werden kann.
カの孵化場所に加えられ、24時間以内に幼虫を殺すバクテリアが、室内で壁に吹き付けできる菌類由来混合物のように、今では同様に開発されている。
("DDT GEGEN MOSKITOS: Gefährliches Gift im Kampf gegen Malaria", ZEIT Online,
27.04.2011,
www.zeit.de/wissen/gesundheit/2011-04/ddt-malaria-afrika

東京都知事選挙では、現職の石原慎太郎が当選したが、あと4年も下品な発言を聞くことになるのは苦痛である。

震災対策対応もあって選挙運動はほとんどできなかったが、投票日直前になって突然、夏の節電対策ということで、自動販売機とパチンコを攻撃した。
10日の当選後の発言に戸惑う業界の声を伝える読売新聞の記事は次の通り。
www.yomiuri.co.jp/national/news/20110412-OYT1T00095.htm

【…
石原知事は10日夜の記者会見で、パチンコ店と自動販売機の電力消費の合計を「福島原発の電力供給とほぼ同じ」として、「パチンコやる人も我慢なさい。自販機は無くても生きていける」と呼びかけた。11日の記者会見でも、自販機とパチンコ店の電力消費を「外国に例を見ない状況」と繰り返し、名指しで浪費と批判した。

日本遊技関連事業協会(中央区)によると、パチンコ店で最も電力消費が大きいのは空調で、東京電力管内の約4000店舗の真夏の消費電力は、ピーク時でも約84万キロ・ワットと推計され、「おそらく夏場の全電力供給の1・5%程度」と話す。

また自販機メーカーの団体も困惑を隠さない。全国清涼飲料工業会(同)によると、東電管内の自販機は約85万台で、これまでも夏場の電力需要ピーク時に冷却運転を止めるなどの対策をしているという。】

環境保護団体WWFの会員の私としても、こんなにたくさん自動販売機がなくてもいいとは思う。
ドイツ留学中もほとんど見なかったし、もしあったとしても路上ではなく、コインランドリーなどの室内の壁に、半分埋め込まれていた。
タバコの自動販売機が路上にあったが、何度も蹴飛ばして中身を取り出そうとしている人を、真昼間に見たこともある。
指摘しているのは石原都知事だけではないが、商品と現金が入った箱が路上に置いてあるのは、日本の特徴でもある。
加えて、自動販売機を置こうとしても、カフェや食料品店の組合が雇用確保のための反対運動をするはずだ。

飲料自動販売機関係の団体として例えば、日本自動販売機工業会のHPでは、節電対策について公開されている。
www.jvma.or.jp/index.html
www.jvma.or.jp/information/peakcut.pdf

また、災害時には飲料を無料で提供する自動販売機も設置されており、こういった社会貢献型販売機の存在は無視してはならない。
www.j-sda.or.jp/vending-machine/social-action/infomation.html#02


次にパチンコ業界の批判だが、4月15日の都知事会見の冒頭発言を読むと、在日コリアンへの蔑視が根底にあることが明白である。
特にアジア人が大嫌いな石原都知事ならではの発言で、いつものことだが、こんな下品な男に投票した有権者はこの発言も支持しているのだろうか。
www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2011/110415.htm
【…パチンコというのは、どれだけ国民的なニーズがあるか分からないけれども、私、趣味的には好きじゃないが、在日の韓国の人がやっている仕事が多いんでしょその連中が、韓国にパチンコ持って帰ったら、急に流行り出して当局が、これは国民を堕落させるということで全面禁止して、廃止したんです。それがいいか悪いか別にして、日本も政治体制が違うけれども、そういう事例もあるということを考えれば、パチンコのある業種が、これだけ膨大なピークの時間に84万キロの消費を電力消費しているということを、私たちは反省して、そんなに好きな人が多いんなら真夜中にやったらいい、電力食わない時間に。…】

この冒頭発言に関連した記者の質問には、次のように答えている。

【(記者) これは、知事が前から温めていたことなのでしょうか。そこら辺の、この2つの業種を選ぶことになったきっかけというのを、もう少し詳しくお話しいただけますか。

(知事) それは、私は典型的な無駄だと思うから。ほかに無駄、色々あるでしょう。だけど、自販機は、こんなものは生活の様式としても、世界中ありません。パチンコもない。…】

つまり石原都知事の思い込みと言うか、単純に自分が嫌いだと思っていることだから、というだけこのとだ。
この石原都知事の発言に反応して、あるパチンコ関連企業の株価が急落したが、これこそ風評被害ではないだろうか。
経営陣と株主は合同で、石原都知事に対して損失補償の裁判を起こせばいい。



「典型的な無駄」 と発言しているが、これまでの石原都知事の発言から、在日コリアンを攻撃しているのは確実である。
電力消費量が問題なのではなく、日本国籍を持たない外国人が儲けているのが気に入らないだけだ。



ただ、在日コリアンの人たちが日本企業に就職を希望しても、ほぼ採用されないという国籍差別を受けていることは事実である。
そのような就職差別があるため在日コリアンの人たちは、自営業としてできる業種として、飲食店などの他、パチンコ店の経営を選択したのだ。
都知事という立場ならば雇用問題も知っているはずだが、在日外国人を批判するために、あるいは右翼的思想を広めるために、不適切発言・暴言を吐くことが優先してしまう。

その後も石原都知事は、原発は不可欠だとか、液状化被害を受けた豊洲への卸売市場移転にこだわるなど、まともな発言とは思えないことを連発している。
何がそんな暴言のきっかけとなっているのか、自分自身を見つめ直すために、カウンセリングやコーチングが必要なのではないだろうか。



こんな都知事に給料を払う都民はかわいそうだ。
石原都知事が週に何日登庁し、何時間公務をしているのか、そして視察旅行にいくら使っているのか、もっと注目してほしい。

ところで、石原都知事はカジノを運営したいと言っていたが、そのカジノでは電気を使わないのだろうか。

(最終チェック・修正日 2011年05月02日)

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