2022年03月

法律や規則の改正に伴って用語が変更されることもある。
ただし、新しい用語がすぐに浸透するわけではなく、新旧用語の併存状態が続くこともある。

日本の標準化規格の JIS (Japanese Industrial Standard) は、以前は日本工業規格と呼んでいた。
最近、日本産業規格に変更されたという話を聞いたことがあった。

いつもは略語の JIS ばかり使っていて、うろ覚えだったので、経済産業省のサイトで確認してみた。
すると、JIS法改正に伴って、2019年7月1日から新名称の「日本産業規格」を使うことになっていた。
www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/jisho/jis.html

標準化の対象範囲がデータやサービスなどに広がったため、「日本産業規格」に変えて対応したということだ。

もう2年以上経過しているが、2021年出願でも「日本工業規格」と書いてある特許を見た。
既に対応して「日本産業規格」と書いている特許もあるので、現時点では併存している状況だ。

それで、最近発行された三省堂国語辞典第8版を見ると、日本工業規格と日本産業規格の両方が見出し語になっている。

日本工業規格の説明では、日本産業規格を参照するように書いてある。
そして日本産業規格の説明には、「日本工業規格を改めたもの」とあるので、今は日本産業規格を使うことが明らかになっている。

それでは、Japanese Industrial Standard から英文和訳をする人は、どちらを選択するだろうか。

例えば、研究社のオンライン辞書サービス KOD で JIS を検索すると、「日本工業規格」のみだ。
データは随時更新されているが、「日本産業規格」はまだ採用されていない。

私が有料で契約している化学情報協会の JAICI Science Dictionary Pro でも、残念ながら「日本工業規格」だった。

では、英辞郎ではどうかというと、「日本産業規格」になっている。
名称の変更についても記載がある。

有料サービスの方が古いというのも困るので、「日本産業規格」の採録の要望を出さないといけないのかもしれない。
とりあえず、「日本工業規格」と書いている人に出会ったら、「日本産業規格」に修正するように提案しよう。

2月25日の夕方、国連UNHCR協会からメールが届いた。
ウクライナ緊急支援の寄付金を募るものだ。

毎月の寄付 4,000円をしているが、緊急事態なので、協会のウェブサイトから 11,000円の寄付の申し込みをした。
www.japanforunhcr.org/
www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine (ウクライナ緊急支援のキャンペーンページ)

この金額で毛布15人分とのことだ。
極寒の中で避難する人々のために、支援が確実に届くことを祈りたい。

クレジットカードで決済したので、実際の支払いは4月になる。
今回の 11,000円は、本日売却した豪ドル建て債券から、または3月末に米ドル翻訳料金を換金してまかなう予定。
豪ドル預り金は約 A$1,018、米ドル翻訳料金は約 US$1,300で、約23万円分もある。

それならもっと寄付しろと言いたい人もいるだろうが、火災保険や個人年金保険の支払い、教会の献金などもあるので、今回のウクライナ緊急支援は 11,000円にした。

寄付するためにも翻訳の仕事を増やしたいところだが、無理して健康を健康を害しては支援もできなくなる。
ポイントでの寄付も考えてみよう。

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