能登地震のニュースが連日報道されている。

テレビに映っているのは、やはり地震の被害を実感できるような、
倒壊した家屋、寸断された交通網、非難した住民の苦労する姿である。


小学生のときに宮城県沖地震があった。
震源から遠かったものの、庭石が動き、コップなどが落ちて割れた。

このときは仙台市の被害ばかりが報道され、そして電話も通じにくかったため、
関西の親戚は、私たちの街は仙台市ではないのに、壊滅したと思ったようだ。

まあ関西からみて東北は、人間の住む土地ではない感覚なので、一緒にしてしまったのかも。

逆に淡路島が震源の大震災では、親戚の被害の様子がわかるまで1週間近くかかった。
地震後の親戚との関係悪化については、以前書いたのでここでは触れない。


ところで、運転停止中の北陸電力・志賀原発の被害状況については、あまり注目されていない。
報道を調べると、確かにいくつか出ているものの、臨界事故隠蔽に比べると静かだ。

一番大きかった本震では、地震動の加速度が、原発緊急停止基準を超えたとも報道されている。

北陸電力のニュースリリースで、設備の被害状況を何度も報告していたが、
地震動の評価については、27日にやっと出された。

http://www.rikuden.co.jp/press/attach/07032702.pdf


ここであきれたのは、1号機の測定装置では、本震といくつかの余震のデータが消えていたことだ。
すでに複数のブログでツッコミされている説明は、以下のとおり。

[データ消失の原因は、今回の地震では短時間に多くの余震が連続して発生したこと、
収録装置内のICメモリーカードの容量が少なかった(48MB)ことから、
保存した本震記録等をサーバーに転送する前に、新たな余震記録により上書きされたためです。]

2号機や他の観測装置の記録は残っているとのことだから、共通の余震データを比較すれば、
残っている本震データから補正を行うことで、1号機でのデータを推測・復元できるということか。

詳細な説明は、別の記者会見などでしているのだろうが、できれば同じ文書に入れてほしいものだ。


それでも、いまどき容量が48MBしかないICメモリーカードを使っているとは。
携帯電話だって2GBの時代なのに。

2号機ではデータが残っているそうだから、こちらのメモリ容量は多いのだろう。
それなら1号機でも、同じ測定装置に更新しておくのが常識ではないだろうか。

また、メモリ容量が限界になる前に、もっと細かに自動的にデータの転送をするように
測定装置の専用ソフトの設定をするものではないか。

「こんなに地震が続くとは想定外」 と言いたいのかもしれないが、
原発では安全確保のため、何でも想定してシミュレーションしていたのではないのか?

それとも、「何かあっても安全に停止できる」 と信じているから、
地震の記録装置自体については、あまり関心がなかったのかもしれない。

これは先入観による偏見だが、測定データがなくなって良かったということもありうる。
もし解析して、耐震設計を見直すことになったら、都合が悪い人もでてくるからだ。


阪神・淡路大震災の直後、ある電力会社は、「震度7でも原発は耐えられる」 と豪語していた。

今回も、「緊急停止信号がきちんと出た」 であるとか、外部電源が停電したときも、
「緊急用ディーゼル発電機がきちんと作動した」 などと、「地震がきても大丈夫」 と宣伝している。


今回の地震動の解析結果が、原発運転差し止め訴訟に利用できるのか、
それとも意図的に悪用されるのか、監視をしなければならない。