日本に来たドイツ人留学生が驚くことの一つに、地震が多いことがある。

ドイツでは地震の発生自体が少なく、もし起きても震源は地下深い場所なので、地表ではほとんど感じない。
しかし日本に1年も住んでいれば、3回くらいは有感地震に出会うから、びっくりするわけだ。

私がドイツに住んでいた2年間でも、ドイツ国内で地震の話は聞かなかった。
実験室でも、器具や溶媒びんなどの転倒防止措置はなく、地震国日本との感覚の違いを体験した。

バルカン半島やイタリアでは地震の被害があったのに、地質学的には大きく異なるようだ。


そんな静かなドイツだが、南西部のザールラント州では、今年は既に30回もの地震を観測している。
1月3日のリヒタースケール 3.4 の地震に続き、2月23日には 4.0 の最大地震で軽微な被害も出た。
http://www.sueddeutsche.de/,ra8m1/panorama/artikel/151/159717/
http://www.focus.de/panorama/welt/saarland_aid_262502.html

ザールラントは炭鉱で有名であり、ドイツの石炭会社 Deutsche Steinkohle AG は、
「地震動は採炭に関係しているらしい」 と発表し、地震発生地域 Primsmulde S??d での採炭を中止した。

会社のHPは次のとおりだが、週末ということもあって、ニュースリリースは出ていない。
http://www.rag-deutsche-steinkohle.de/index.php?id=2


震源は地下約 1500 m で、マグニチュードは 4.5 と推定されている。

震源近くの Saarlouis では、教会が被害に遭い、崩れた煙突の一部で車が壊れ、停電も起きた。
主な被害は煙突や屋根の一部が剥がれ落ちたもので、人的被害は報告されていない。


ザールラント州政府は Deutsche Steinkohle AG に対して、採炭中止を要請しているが、
今すぐに炭鉱事業から撤退することは否定している。

ドイツでは炭鉱の閉鎖が計画されており、こういった炭鉱由来の地震が頻発すると、
閉鎖が早まって失業するのではないかと、炭鉱関係者は心配している。