先週発売の 「ウェブを炎上させるイタい人たち」(中川淳一郎著、宝島社新書)を読んでいる。
副題は、「面妖なネット原理主義者の『いなし方』」である。
http://tkj.jp/book/?cd=01758001
【ネット漬けのバカと暇人に絡まれたらどうする?
ウェブ世界を荒らす「困った住人」たちの生態と対処法!
ベストセラー『ウェブはバカと暇人のもの』の著者の新書第2弾!コミュニケーションが希薄化した現代は
寂しがりやの時代。だからこそぬくもりを求めて、見知らぬ人と出会えるネット世界に依存する人も増えて
います。一方で匿名性が前提のネットはちょっとした感情の行き違いで「炎上」したり、サイトが
「荒らし」にあったり、相手が「クレーマー」になったりと粘着質な嫌がらせも起こります。そこで
「炎上がなぜ起こるのか」「炎上が起こる原因」を類型化し、事例を紹介しながらわかりやすく説明しました。
またネットの罵倒で精神的に落ち込まないための解決法を盛り込んでいます。これを読めば、
ネット依存症患者から身を守る方法がわかります!】
ニュースサイトの編集者である著者は、脅迫を含めた様々な嫌がらせを受けてきたという。
昨年4月発売の、「ウェブはバカと暇人のもの」 では、ネット利用者の生態を描いた。
過去記事で紹介済みなので、ここでは内容は省略し、章立てを紹介することに留めておこう。
はじめに バカを無視する「ネット万能論」
第1章 ネットのヘビーユーザーは、やはり「暇人」
第2章 現場で学んだ「ネットユーザーとのつきあい方」
第3章 ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
第4章 企業はネットに期待しすぎるな
第5章 ネットはあなたの人生をなにも変えない
そして今回の、「ウェブを炎上させるイタい人たち」 の章立ては次の通り。
第一章 炎上させる人間はやっぱりバカか暇人
第二章 ウェブは「集合痴」の世界 ―― 誠実に対応するだけ時間と金がムダになる
第三章 ウェブ炎上への対処法
第四章 ネットは成熟した。ネットのオプティミズムから卒業しろ
第五章 20~30代のネット世代は、全能感を持った「ただの負け組」
著者は、「ネットに対する夢や幻想をとにかく否定する立場を取」っている(p.86)。
最近話題となった、鳩山首相なりすまし事件も取り上げてあり、ネットのネガティブ面の資料となるだろう。
後で読み直すときに参考になるように、何か所か抜粋して、コメント抜きでメモしておこう。
ただ、著者独特のきつい表現をそのまま引用しているので、不愉快に思う箇所もあるかもしれない。
第一章
(p.26-27) いずれも世間的にはどうでもいいようなレベルのものばかりで、炎上させられた側の落ち度は
あるものの、そこまで徹底的に叩かれるいわれはない。 … ネット上では当件とは無関係な暇人が正義感と
いう名の妙な大義名分を振りかざし、… ネットの各所から情報を引っ張り出し、標的となった人を攻め
続ける。これを「祭り」と呼び、彼らにとってはもはや爐い犬瓩箸いμ召慮箜據匹任△襦
(p.39) 09年秋~10年初頭にかけ、完全にネット界ではツイッター狂想曲のような状況になっていた。
… その結果、どれだけの企業がトンチンカンな使い方をし、そこにわざわざ人員を割き、炎上対策の
会議をするなど、どれだけ余計なコストが増えたことか!
(p.70) 「ネット上で過激な叩きや中傷をする人間はバカか暇人」という結論ですべてが解決できることを
知って、私自身は仕事がラクになった。
だからコメント欄が大荒れ状態になり、同じ人間が荒らし行為をやり続けていても、「暇過ぎるから叩いて
いるんだな。まぁ、飽きるまでやってもらいましょう」と放置したり、クレームに対して誠実に対応して、
ある程度のやり取りを経た後は、「こいつの言っていることはバカの妄言。これまできちんと返答・説明
してきた。もうこれ以上は付き合わない」という姿勢に移った。
第二章
(p.84) 日本の企業や日本人の実名ブロガーは、どう考えてもおかしいクレームに対し、妙に誠実に
対応しているが、そんな必要はない。バカはバカなのである。無価値の意見など聞く必要はないし、
そんなものはゴミ箱に捨ててしまえばいいのだ。
(p.127) 松岡氏が言うところの「監視されているのは別にマスコミだけじゃないよ。ブログだって同じだ」は
肝に銘じておくべき金言だろう。とはいっても、多くの匿名ブログは糾弾された場合、ただ閉鎖してしまえば
それで逃げ切れる。お咎めは何もなく、実生活に影響は与えないので、気楽に暴言は吐き続けられるわけだ。
また、憶測で何でも語れるのがネット上の議論である。
第三章
(p.134-135) 私なりの「炎上回避」の原則を挙げる。こうやってきて今まで特に大きな問題は発生していない。
●まずは、自分が悪いのかどうかを判断する。
・悪い、と思った場合は素直に謝る
※ネットだから特別なことは必要ない。あくまでも「普通の人間同士」として接する
※人間味溢れる誠意ある文章を書く
※場合によっては「一度お会いいただけますか」とさえ言う
●悪くない場合は、次のステップへ。それが以下の対処法だ
・バカの意見は無視する
・バカはもはや「敵」。反論する
・きちんと謝ったのにまだゴネたり粘着された場合は「いい加減にしろ」で終わりにする
・必要だと判断した場合は、このプロセスをすべて途中からネット上で可視化する
・これでも収まらない場合は弁護士に相談する
※ネットで起こっていることの影響力など、実は大したことはない
(p.145) 結局ネット上の炎上の多くは、「自分の頭を良く見せたいかまってちゃんのお遊戯発表会の場」か
「暇人のバカ騒ぎ」なのである。イタいよね。
(p.145-151) 炎上のタイプは6種類。いずれも無意味な暇つぶし
1.義憤型
2.いじめ型&失望型
3.便乗&祭り型
4.不満&怒り吐き出し型
5.嫉妬型
6.頭を良く見せたい型
(p.162-163) ネットで叩かれる13項目
1. 上からものを言う、主張が見える
2. 頑張っている人をおちょくる、特定個人をバカにする
3. 既存マスコミが過熱報道していることに便乗する
4. 書き手の「顔」が見える
5. 反日的な発言をする
6. 誰かの手間をかけることをやる
7. 社会的コンセンサスなしに叩く
8. 強い調子の言葉を使う
9. 誰かが好きなものを批判・酷評する
10.部外者が勝手に何かを言う
11.強い立場にいる人が、あたかも弱者に擦り寄ったかのような発言をする
12.自慢をする
13.ネットに対してネガティブな発言をする
(p.168) 正直、私自身ネットに接し続け、そこで行われる、呆れるような炎上騒動やケンカをこの4年
ほど見続け、いい加減疲れてしまった。
…
いくら顔が見えず、匿名だからと言って、ネットという世界で罵倒しまくったり、炎上させていいわけがない。
どれだけ非生産的なことにみんな、時間使っているんだよ。
第四章
(p.176) インターネットのすごいところは、「自分の関係のない人にも自分の私事が伝わってしまう」
ことにある。今の世の中とどんだけ逆行しているのか! …
自分のことは自分の周囲の人と関係者だけに知らせればいいのである。それを、ネット教信者はあたかも
情報発信が素晴らしいことかのように喧伝し、ネットリテラシーも高くない人々を煽り、情報発信を勧めるのだ。
(p.193) 大手のSNSやブログ、オンラインゲームの運営会社は、より多くのアクセスや課金獲得のために
ゲームを作ったり、無料ゲームをダウンロードさせたり、さまざまなアプリを開発し、…
私は最近、これらは「暇つぶしの多様化」でしかないように思えてきた。ブログを書かせるためのネタを、
慢性的ネタ不足のブロガーに提供することも、… 掲示板を作ったりすることも、結局は暇つぶしの材料を
増やしているに過ぎないのではないか。
第五章
(p.201) 自分の30代前半の相当な時間をつぎ込み、もっとも大事なものを犠牲にしてまで取り組んできた
インターネットが、通信手段としての役割以外には、リアル世界に対してほとんど意味を持たないことを
実感したのだから。これは、自分の人生の一部を痛烈に否定されたような感覚だった。
(p.204) なぜならインターネットにハマり、そこに使う時間をいくら増やそうが人生は豊かにならないから。
むしろ、ブログを必死に更新したり、ネット上で何かと議論をしたり、コメントを書き残したりする行為は
暇つぶし以外の何物でもない。… 「オレが今書いている行為ってのは世のため人のためになっているん
だよね! いいことしているんだよね!」と無理矢理思い込むことが可能だ。
(p.214-215) インターネットに夢などない。そこにあるのは、あくまでも厳しすぎる現実だ。
… リアルな世界よりも圧倒的に中傷・ケンカが多い絶望の世界。それがインターネットだ。 …
梅田望夫氏が絶賛した「総表現社会」は、ゴミ情報が表現される機会を増やしただけだった。
(p.252-253) もうネットは成熟した。我々はネットを十分に使いこなすだけの能力を手に入れているし、
ネットには便利なツールが溢れている。これを後はうまく利用し、その能力を過信し過ぎず、期待し過ぎず、
ハマらないことが我々にとっては重要だ。
(他にも気になる部分があれば、追記しておこう。)
(最終チェック・修正日 2010年02月23日)
副題は、「面妖なネット原理主義者の『いなし方』」である。
http://tkj.jp/book/?cd=01758001
【ネット漬けのバカと暇人に絡まれたらどうする?
ウェブ世界を荒らす「困った住人」たちの生態と対処法!
ベストセラー『ウェブはバカと暇人のもの』の著者の新書第2弾!コミュニケーションが希薄化した現代は
寂しがりやの時代。だからこそぬくもりを求めて、見知らぬ人と出会えるネット世界に依存する人も増えて
います。一方で匿名性が前提のネットはちょっとした感情の行き違いで「炎上」したり、サイトが
「荒らし」にあったり、相手が「クレーマー」になったりと粘着質な嫌がらせも起こります。そこで
「炎上がなぜ起こるのか」「炎上が起こる原因」を類型化し、事例を紹介しながらわかりやすく説明しました。
またネットの罵倒で精神的に落ち込まないための解決法を盛り込んでいます。これを読めば、
ネット依存症患者から身を守る方法がわかります!】
ニュースサイトの編集者である著者は、脅迫を含めた様々な嫌がらせを受けてきたという。
昨年4月発売の、「ウェブはバカと暇人のもの」 では、ネット利用者の生態を描いた。
過去記事で紹介済みなので、ここでは内容は省略し、章立てを紹介することに留めておこう。
はじめに バカを無視する「ネット万能論」
第1章 ネットのヘビーユーザーは、やはり「暇人」
第2章 現場で学んだ「ネットユーザーとのつきあい方」
第3章 ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
第4章 企業はネットに期待しすぎるな
第5章 ネットはあなたの人生をなにも変えない
そして今回の、「ウェブを炎上させるイタい人たち」 の章立ては次の通り。
第一章 炎上させる人間はやっぱりバカか暇人
第二章 ウェブは「集合痴」の世界 ―― 誠実に対応するだけ時間と金がムダになる
第三章 ウェブ炎上への対処法
第四章 ネットは成熟した。ネットのオプティミズムから卒業しろ
第五章 20~30代のネット世代は、全能感を持った「ただの負け組」
著者は、「ネットに対する夢や幻想をとにかく否定する立場を取」っている(p.86)。
最近話題となった、鳩山首相なりすまし事件も取り上げてあり、ネットのネガティブ面の資料となるだろう。
後で読み直すときに参考になるように、何か所か抜粋して、コメント抜きでメモしておこう。
ただ、著者独特のきつい表現をそのまま引用しているので、不愉快に思う箇所もあるかもしれない。
第一章
(p.26-27) いずれも世間的にはどうでもいいようなレベルのものばかりで、炎上させられた側の落ち度は
あるものの、そこまで徹底的に叩かれるいわれはない。 … ネット上では当件とは無関係な暇人が正義感と
いう名の妙な大義名分を振りかざし、… ネットの各所から情報を引っ張り出し、標的となった人を攻め
続ける。これを「祭り」と呼び、彼らにとってはもはや爐い犬瓩箸いμ召慮箜據匹任△襦
(p.39) 09年秋~10年初頭にかけ、完全にネット界ではツイッター狂想曲のような状況になっていた。
… その結果、どれだけの企業がトンチンカンな使い方をし、そこにわざわざ人員を割き、炎上対策の
会議をするなど、どれだけ余計なコストが増えたことか!
(p.70) 「ネット上で過激な叩きや中傷をする人間はバカか暇人」という結論ですべてが解決できることを
知って、私自身は仕事がラクになった。
だからコメント欄が大荒れ状態になり、同じ人間が荒らし行為をやり続けていても、「暇過ぎるから叩いて
いるんだな。まぁ、飽きるまでやってもらいましょう」と放置したり、クレームに対して誠実に対応して、
ある程度のやり取りを経た後は、「こいつの言っていることはバカの妄言。これまできちんと返答・説明
してきた。もうこれ以上は付き合わない」という姿勢に移った。
第二章
(p.84) 日本の企業や日本人の実名ブロガーは、どう考えてもおかしいクレームに対し、妙に誠実に
対応しているが、そんな必要はない。バカはバカなのである。無価値の意見など聞く必要はないし、
そんなものはゴミ箱に捨ててしまえばいいのだ。
(p.127) 松岡氏が言うところの「監視されているのは別にマスコミだけじゃないよ。ブログだって同じだ」は
肝に銘じておくべき金言だろう。とはいっても、多くの匿名ブログは糾弾された場合、ただ閉鎖してしまえば
それで逃げ切れる。お咎めは何もなく、実生活に影響は与えないので、気楽に暴言は吐き続けられるわけだ。
また、憶測で何でも語れるのがネット上の議論である。
第三章
(p.134-135) 私なりの「炎上回避」の原則を挙げる。こうやってきて今まで特に大きな問題は発生していない。
●まずは、自分が悪いのかどうかを判断する。
・悪い、と思った場合は素直に謝る
※ネットだから特別なことは必要ない。あくまでも「普通の人間同士」として接する
※人間味溢れる誠意ある文章を書く
※場合によっては「一度お会いいただけますか」とさえ言う
●悪くない場合は、次のステップへ。それが以下の対処法だ
・バカの意見は無視する
・バカはもはや「敵」。反論する
・きちんと謝ったのにまだゴネたり粘着された場合は「いい加減にしろ」で終わりにする
・必要だと判断した場合は、このプロセスをすべて途中からネット上で可視化する
・これでも収まらない場合は弁護士に相談する
※ネットで起こっていることの影響力など、実は大したことはない
(p.145) 結局ネット上の炎上の多くは、「自分の頭を良く見せたいかまってちゃんのお遊戯発表会の場」か
「暇人のバカ騒ぎ」なのである。イタいよね。
(p.145-151) 炎上のタイプは6種類。いずれも無意味な暇つぶし
1.義憤型
2.いじめ型&失望型
3.便乗&祭り型
4.不満&怒り吐き出し型
5.嫉妬型
6.頭を良く見せたい型
(p.162-163) ネットで叩かれる13項目
1. 上からものを言う、主張が見える
2. 頑張っている人をおちょくる、特定個人をバカにする
3. 既存マスコミが過熱報道していることに便乗する
4. 書き手の「顔」が見える
5. 反日的な発言をする
6. 誰かの手間をかけることをやる
7. 社会的コンセンサスなしに叩く
8. 強い調子の言葉を使う
9. 誰かが好きなものを批判・酷評する
10.部外者が勝手に何かを言う
11.強い立場にいる人が、あたかも弱者に擦り寄ったかのような発言をする
12.自慢をする
13.ネットに対してネガティブな発言をする
(p.168) 正直、私自身ネットに接し続け、そこで行われる、呆れるような炎上騒動やケンカをこの4年
ほど見続け、いい加減疲れてしまった。
…
いくら顔が見えず、匿名だからと言って、ネットという世界で罵倒しまくったり、炎上させていいわけがない。
どれだけ非生産的なことにみんな、時間使っているんだよ。
第四章
(p.176) インターネットのすごいところは、「自分の関係のない人にも自分の私事が伝わってしまう」
ことにある。今の世の中とどんだけ逆行しているのか! …
自分のことは自分の周囲の人と関係者だけに知らせればいいのである。それを、ネット教信者はあたかも
情報発信が素晴らしいことかのように喧伝し、ネットリテラシーも高くない人々を煽り、情報発信を勧めるのだ。
(p.193) 大手のSNSやブログ、オンラインゲームの運営会社は、より多くのアクセスや課金獲得のために
ゲームを作ったり、無料ゲームをダウンロードさせたり、さまざまなアプリを開発し、…
私は最近、これらは「暇つぶしの多様化」でしかないように思えてきた。ブログを書かせるためのネタを、
慢性的ネタ不足のブロガーに提供することも、… 掲示板を作ったりすることも、結局は暇つぶしの材料を
増やしているに過ぎないのではないか。
第五章
(p.201) 自分の30代前半の相当な時間をつぎ込み、もっとも大事なものを犠牲にしてまで取り組んできた
インターネットが、通信手段としての役割以外には、リアル世界に対してほとんど意味を持たないことを
実感したのだから。これは、自分の人生の一部を痛烈に否定されたような感覚だった。
(p.204) なぜならインターネットにハマり、そこに使う時間をいくら増やそうが人生は豊かにならないから。
むしろ、ブログを必死に更新したり、ネット上で何かと議論をしたり、コメントを書き残したりする行為は
暇つぶし以外の何物でもない。… 「オレが今書いている行為ってのは世のため人のためになっているん
だよね! いいことしているんだよね!」と無理矢理思い込むことが可能だ。
(p.214-215) インターネットに夢などない。そこにあるのは、あくまでも厳しすぎる現実だ。
… リアルな世界よりも圧倒的に中傷・ケンカが多い絶望の世界。それがインターネットだ。 …
梅田望夫氏が絶賛した「総表現社会」は、ゴミ情報が表現される機会を増やしただけだった。
(p.252-253) もうネットは成熟した。我々はネットを十分に使いこなすだけの能力を手に入れているし、
ネットには便利なツールが溢れている。これを後はうまく利用し、その能力を過信し過ぎず、期待し過ぎず、
ハマらないことが我々にとっては重要だ。
(他にも気になる部分があれば、追記しておこう。)
(最終チェック・修正日 2010年02月23日)