カテゴリ: ブログについて

ネット社会関連の本を紹介した、トラックバック記事の一部を再録したい。
ブログ開設者の中には、執拗なコメントを連続投稿する粘着君に辟易している人も多いようなので、7年前の本でも役立つと思う。

2010年から2011年にかけて、環境問題や捕鯨問題で、特定の訪問者からの執拗なコメント投稿で少々荒れたことがあった。

最近も、記事の内容を理解しているのかどうか不明なコメント、誤字・漢字変換ミスが多くて、頭の中で修正しながら読むのが疲れるコメントがある。

翻訳関係のある掲示板に、次のような書き込みがあった(一部伏字)。
【…コメントで絡んでる××がうるさい 意味のあるコメントじゃなくて嫌みだけ…

記事の設定を、「ファンのみ公開」にすればよいのだが、登録していない人たちにも読んでほしいので、全公開を原則にしている。

相手にする暇はないので、この書籍の内容を一部紹介して、返答としたい。

----〔以下、過去記事の一部を再掲載〕----

ウェブを炎上させるイタい人たち」(中川淳一郎著、宝島社新書)を読んでいる。
副題は、「面妖なネット原理主義者の『いなし方』」である。
http://tkj.jp/book/?cd=01758001

ネット漬けのバカと暇人に絡まれたらどうする?
ウェブ世界を荒らす「困った住人」たちの生態と対処法!


ベストセラー『ウェブはバカと暇人のもの』の著者の新書第2弾!
コミュニケーションが希薄化した現代は寂しがりやの時代。だからこそぬくもりを求めて、見知らぬ人と出会えるネット世界に依存する人も増えています。

一方で匿名性が前提のネットはちょっとした感情の行き違いで「炎上」したり、サイトが「荒らし」にあったり、相手が「クレーマー」になったりと粘着質な嫌がらせも起こります。

そこで「炎上がなぜ起こるのか」「炎上が起こる原因」を類型化し、事例を紹介しながらわかりやすく説明しました。
またネットの罵倒で精神的に落ち込まないための解決法を盛り込んでいます。
これを読めば、ネット依存症患者から身を守る方法がわかります!】

第一章 炎上させる人間はやっぱりバカか暇人
(p.26-27) いずれも世間的にはどうでもいいようなレベルのものばかりで、炎上させられた側の落ち度はあるものの、そこまで徹底的に叩かれるいわれはない。 
… ネット上では当件とは無関係な暇人が正義感という名の妙な大義名分を振りかざし、… ネットの各所から情報を引っ張り出し、標的となった人を攻め続ける。これを「祭り」と呼び、彼らにとってはもはや〝いじめという名の娯楽”である。

(p.70) 「ネット上で過激な叩きや中傷をする人間はバカか暇人」という結論ですべてが解決できることを知って、私自身は仕事がラクになった。
 だからコメント欄が大荒れ状態になり、同じ人間が荒らし行為をやり続けていても、「暇過ぎるから叩いているんだな。まぁ、飽きるまでやってもらいましょう」と放置したり、クレームに対して誠実に対応して、ある程度のやり取りを経た後は、「こいつの言っていることはバカの妄言。これまできちんと返答・説明してきた。もうこれ以上は付き合わない」という姿勢に移った。

第三章 ウェブ炎上への対処法
(p.134-135) 私なりの「炎上回避」の原則を挙げる。こうやってきて今まで特に大きな問題は発生していない。
●まずは、自分が悪いのかどうかを判断する。
・悪い、と思った場合は素直に謝る
※ネットだから特別なことは必要ない。あくまでも「普通の人間同士」として接する
※人間味溢れる誠意ある文章を書く
※場合によっては「一度お会いいただけますか」とさえ言う

●悪くない場合は、次のステップへ。それが以下の対処法だ
・バカの意見は無視する
・バカはもはや「敵」。反論する
・きちんと謝ったのにまだゴネたり粘着された場合は「いい加減にしろ」で終わりにする
・必要だと判断した場合は、このプロセスをすべて途中からネット上で可視化する
・これでも収まらない場合は弁護士に相談する

※ネットで起こっていることの影響力など、実は大したことはない

(p.145) 結局ネット上の炎上の多くは、「自分の頭を良く見せたいかまってちゃんのお遊戯発表会の場」か「暇人のバカ騒ぎ」なのである。イタいよね。

----------------------------------

1日200アクセスくらいで、しかも、 「ミネラルウォーター中のウラン濃度」 の記事でアクセス数を稼いでいるだけの無名のブログに、誤字だらけのコメント投稿をする時間を、もっと有意義に使ってはどうでしょうか。

このブログを開設した2005年から数年間は、ドイツ語などで使う特殊文字は、編集画面に入力したまま表示されていた。
しかしある時点から、新規投稿記事だけではなく、過去記事も含めて、特殊文字は全て「?」に文字化けするようになってしまった。

編集画面に戻っても、特殊文字が「?」に変化したままのこともあれば、入力通りに表示されていることもあった。
キーボードの設定をドイツ語やノルウェー語に切り替えてから、再度入力してみたものの、文字化けは解消しなかった。
このブログで作成していた「ドイツ語用例集」など、大量の記事がまともに読めなくなってしまった。

ところが、今年2013年1月14日以降の新規投稿記事から、理由は不明だが、入力通りに表示されるようになった。
過去記事の文字化け部分については、試しに編集画面で再入力したところ、これもなぜか解消されて、きちんと表示されている。

ただし、今後また文字化けするかもしれないので、多国語同時表示が可能な別のブログサービスを、バックアップ用として利用している。
ドイツ語関連記事の他、ノルウェー語やアイスランド語の単語集は、その別のブログで新規投稿を続けている。

念のため、表示テスト用として、ドイツ語、ノルウェー語、アイスランド語の新聞記事から引用しておこう。
以下のテキストで赤色にしてある特殊文字で、再び文字化けが生じるようであれば、ヤフーブログの利用停止も検討することにしよう。

ドイツ語: Viele warten darauf, dass sich Papst Benedikt XVI. zu den 
Missbrauchsfällen, die seine Kirche erschüttern, äußert.

ノルウェー語: 7-Eleven i Thorvald Meyers gate p
å Grünerløkka i Oslo ble i kveld
ranet.

アイスランド語: Ekki hefur n
áðst samkomulag um hvalveiðikvóta fyrir Japan, Noreg 
og Ísland.

このブログでは、特に捕鯨の記事に対して、コメント欄を公開掲示板と勘違いしている人からの執拗な投稿が時々見られる。
このようなマナー違反は、ブログ開設者に共通した悩みでもあるが、無視することが原則である。
粘着投稿者が自宅を襲うということはないので、放置していても実害は全くないから、心配することはない。
「不思議な反応をする人がいるものだ」 などと、冷静に観察するだけでいい。
放置しておくと、例えばppmの定義を知らないなど、いろいろと失態を見せてくれるようになる。

迷惑投稿というマナー違反は論外だが、悪意はないと分かっていても、不愉快なコメントと感じる場合もある。
以前も話題にしたが、ドイツ在住の環境問題専門家が、ドイツでの太陽光発電に関する情報をブログ記事にするように、コメント欄で要請してきた。

私への情報提供という形式だが、フランス原発の変圧器火事という無関係の記事のコメント欄を使っている。
こういった連絡では、通常はゲストブックで 「内緒」 の設定を使ってほしいものだ。

ただしこの人は以前、家族に障害者を持つ私にとって、不愉快なコメントを投稿したので、今回の要請は無視することにした。
それに、ドイツ在住でドイツ語の翻訳もしているし、ドイツの環境問題専門家との交流もあるのに、どうしてわざわざ日本にいる私を利用しようとするのだろうか。
その人の本名もメールアドレスも知っているが、抗議する時間がもったいないので無視する予定。
当然ながら、そのコメントも承認しないつもりだ。

このままでは何のことか、ファン登録している人たちに理解してもらえないので、コメントを転記しておこう。
トラックバックした記事も参照すれば、「なぜ私がこの人の仕事の一部を手伝う必要があるのだろうか?」 と、真意を疑う理由が分かってもらえるだろう。

この記事についてのコメントではなく、「ドイツ語の好きな化学者さん」への連絡です。2011年7月1日付でヘッセン州のマールブルク・アン・デア・ラーン市の太陽条例が発効したという記事が2011年7月3日付のSpiegel Onlineに載りました:
www.spiegel.de/wirtschaft/soziales/0,1518,771530,00.html。
しかし、いくらこの記事を読んでも、本当のところがはっきりしません。もしも、古巣のマールブルク市にお知り合いをお持ちでしたら、その方から現地情報を入手して、実態をリポートして頂きたく、よろしくお願いします。たしか、この条例については以前、話題にされたと記憶しますが。 


私が知り合いにメールを書いて情報をもらうより、コメント投稿者が住んでいるケルンから直接、視察に行った方が有益だと思う。
自分の目でソーラーパネル導入の実態を見て、そしてマールブルク市庁舎を訪問して、環境問題担当者にインタビューすればいい。
また、マールブルク大学の新学生寮にはソーラーパネルが設置されているから、それも視察して、著作権が主張できる独自の記事にすればいい。


ある外資系企業から依頼された仕事がまだ終わっていないし、この人の都合優先で利用されていると感じているので、今後も無視することにしよう。

他の話題で記事にしたいことは山ほどあるが、私はそれほど暇というわけでもないので、マイペースでブログ更新を続けていきたい。

追記(7月19日):
無視していたら、記事にしてくれと催促しているのか、また別の投稿にコメントが来た。
この件はずいぶん時間が経ちましたが、2011年7月1日にマールブルク市の太陽条例が発効したようです。詳しくは:
www.spiegel.de/wirtschaft/soziales/0,1518,771530,00.html

本人がドイツに住んでいて、日本からの視察旅行をアレンジしたり、環境規制関係の講演会に呼ばれて帰国するくらいの人なのだから、自分で取材すればいいのに。

(最終チェック・修正日 2011年07月19日)

私にとっては特に深刻な問題ではないが、ブログ開設者に共通したことかもしれないので、再度取り上げよう。

捕鯨関係、そして最近はイルカの水銀汚染問題について、執拗に連続コメント投稿していた人がいる。
コメント管理が面倒なので、捕鯨関係の記事はコメント欄を閉鎖しているが、他の記事に代わりに投稿していた。

私の記事に対する反応を観察する意味では、別にネガティブな反応でもかまわないのだが、
誤字や誤記を含む投稿は読みにくく、熱烈なファンのようだが、相手にする気はない。

ネット上では、わざと同音の漢字を使って、伏字風にすることがあるが、このブログにはなじまない。
私の記事を読めば、そのような記載方法・表現方法は皆無なので、そのコメントが場違いの印象を持たれても仕方ない。

そしてそのコメント投稿者はいつも、「嘘を放置するな」という趣旨の批判を繰り返しているが、
その本人がうっかりミスや勘違いに基づく誤記を投稿しているので、全く説得力がない。

例の映画、The Cove で、「イルカ肉から 2000 ppm の水銀が検出された」 とあったことに対して、
「2000 ppm というソースはどこにも存在しない」 と豪語していた。

しかし、私が遠藤博士の論文を引用して紹介したところ、今度はその測定値そのものが間違いだと言いだした。
(注:肝臓加工品での検出だが、当時のJAS法では肝臓も肉の分類であったので、イルカ肉としてもよい。)

ppm の定義を知らずに騒いでいたので、ここでは重量比のことだと、私が遠回しに教えたところ、
「特記がなければ体積比だとしか思わない」と、負け惜しみなのか、的外れなことを言っていた。

加えて、遠藤准教授の肩書を 「教授」 と誤記までしている。
他人には情報の信憑性を確認するようにうるさいのに、肩書を誤記する程度はどうでもいいということらしい。
イルカ漁を擁護する方が大切なのかもしれないが、肩書を間違えるというのは、非常に失礼なことだ。

また、「こんなに水銀量が多いのにイルカが生きられるわけがない」 とまで言っていたが、
私がセレンの効果を教えてあげたところ、掲示板などで、セレンのことを知らないのかと、急に他人を罵倒し始めた。


そして今日は、ドイツ大統領の辞任を取り上げた記事に、趣旨のよくわからないコメントを投稿している。

ブログ記事が大統領の辞任に直接つながったわけではないという解釈が書かれているのに、
なぜか、ブログが多大な影響力を持っていると誤解・曲解してコメントしている。

しかも、「ドイツ大統領」 の辞任なのに、「ドイツ首相」 と、とんでもない勘違いをして書いている。
AFP記事にも、ブログ記事でも、「首相」 という単語は全く出てこないのに、一体どうしたのだろうか。
多分、急いでコメントを書くことばかり考えていて、勝手な思い込みのまま脊髄反射的に打ち込んでいるのだろう。

「嘘を書くな、放置するな」 とうるさいのに、本人は実行していないので、全く相手にされないと思う。
まあ、このままにしておいて、「ppmの定義を知らない」 に続く失点をするかどうか、観察を続けてみよう。

先週発売の 「ウェブを炎上させるイタい人たち」(中川淳一郎著、宝島社新書)を読んでいる。
副題は、「面妖なネット原理主義者の『いなし方』」である。
http://tkj.jp/book/?cd=01758001

ネット漬けのバカと暇人に絡まれたらどうする?
ウェブ世界を荒らす「困った住人」たちの生態と対処法!


ベストセラー『ウェブはバカと暇人のもの』の著者の新書第2弾!コミュニケーションが希薄化した現代は
寂しがりやの時代。だからこそぬくもりを求めて、見知らぬ人と出会えるネット世界に依存する人も増えて
います。一方で匿名性が前提のネットはちょっとした感情の行き違いで「炎上」したり、サイトが
「荒らし」にあったり、相手が「クレーマー」になったりと粘着質な嫌がらせも起こります。そこで
「炎上がなぜ起こるのか」「炎上が起こる原因」を類型化し、事例を紹介しながらわかりやすく説明しました。
またネットの罵倒で精神的に落ち込まないための解決法を盛り込んでいます。これを読めば、
ネット依存症患者から身を守る方法がわかります!】

ニュースサイトの編集者である著者は、脅迫を含めた様々な嫌がらせを受けてきたという。
昨年4月発売の、「ウェブはバカと暇人のもの」 では、ネット利用者の生態を描いた。
過去記事で紹介済みなので、ここでは内容は省略し、章立てを紹介することに留めておこう。

はじめに バカを無視する「ネット万能論」
第1章 ネットのヘビーユーザーは、やはり「暇人」
第2章 現場で学んだ「ネットユーザーとのつきあい方」 
第3章 ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
第4章 企業はネットに期待しすぎるな
第5章 ネットはあなたの人生をなにも変えない

そして今回の、「ウェブを炎上させるイタい人たち」 の章立ては次の通り。

第一章 炎上させる人間はやっぱりバカか暇人
第二章 ウェブは「集合痴」の世界 ―― 誠実に対応するだけ時間と金がムダになる
第三章 ウェブ炎上への対処法
第四章 ネットは成熟した。ネットのオプティミズムから卒業しろ
第五章 20~30代のネット世代は、全能感を持った「ただの負け組」

著者は、「ネットに対する夢や幻想をとにかく否定する立場を取」っている(p.86)。
最近話題となった、鳩山首相なりすまし事件も取り上げてあり、ネットのネガティブ面の資料となるだろう。
後で読み直すときに参考になるように、何か所か抜粋して、コメント抜きでメモしておこう。
ただ、著者独特のきつい表現をそのまま引用しているので、不愉快に思う箇所もあるかもしれない。

第一章
(p.26-27) いずれも世間的にはどうでもいいようなレベルのものばかりで、炎上させられた側の落ち度は
あるものの、そこまで徹底的に叩かれるいわれはない。 … ネット上では当件とは無関係な暇人が正義感と
いう名の妙な大義名分を振りかざし、… ネットの各所から情報を引っ張り出し、標的となった人を攻め
続ける。これを「祭り」と呼び、彼らにとってはもはや爐い犬瓩箸いμ召慮箜據匹任△襦

(p.39) 09年秋~10年初頭にかけ、完全にネット界ではツイッター狂想曲のような状況になっていた。
… その結果、どれだけの企業がトンチンカンな使い方をし、そこにわざわざ人員を割き、炎上対策の
会議をするなど、どれだけ余計なコストが増えたことか!

(p.70) 「ネット上で過激な叩きや中傷をする人間はバカか暇人」という結論ですべてが解決できることを
知って、私自身は仕事がラクになった。
 だからコメント欄が大荒れ状態になり、同じ人間が荒らし行為をやり続けていても、「暇過ぎるから叩いて
いるんだな。まぁ、飽きるまでやってもらいましょう」と放置したり、クレームに対して誠実に対応して、
ある程度のやり取りを経た後は、「こいつの言っていることはバカの妄言。これまできちんと返答・説明
してきた。もうこれ以上は付き合わない」という姿勢に移った。

第二章
(p.84) 日本の企業や日本人の実名ブロガーは、どう考えてもおかしいクレームに対し、妙に誠実に
対応しているが、そんな必要はない。バカはバカなのである。無価値の意見など聞く必要はないし、
そんなものはゴミ箱に捨ててしまえばいいのだ。

(p.127) 松岡氏が言うところの「監視されているのは別にマスコミだけじゃないよ。ブログだって同じだ」は
肝に銘じておくべき金言だろう。とはいっても、多くの匿名ブログは糾弾された場合、ただ閉鎖してしまえば
それで逃げ切れる。お咎めは何もなく、実生活に影響は与えないので、気楽に暴言は吐き続けられるわけだ。
 また、憶測で何でも語れるのがネット上の議論である。

第三章
(p.134-135) 私なりの「炎上回避」の原則を挙げる。こうやってきて今まで特に大きな問題は発生していない。
●まずは、自分が悪いのかどうかを判断する。
・悪い、と思った場合は素直に謝る
※ネットだから特別なことは必要ない。あくまでも「普通の人間同士」として接する
※人間味溢れる誠意ある文章を書く
※場合によっては「一度お会いいただけますか」とさえ言う
●悪くない場合は、次のステップへ。それが以下の対処法だ
・バカの意見は無視する
・バカはもはや「敵」。反論する
・きちんと謝ったのにまだゴネたり粘着された場合は「いい加減にしろ」で終わりにする
・必要だと判断した場合は、このプロセスをすべて途中からネット上で可視化する
・これでも収まらない場合は弁護士に相談する
※ネットで起こっていることの影響力など、実は大したことはない

(p.145) 結局ネット上の炎上の多くは、「自分の頭を良く見せたいかまってちゃんのお遊戯発表会の場」か
「暇人のバカ騒ぎ」なのである。イタいよね。

(p.145-151) 炎上のタイプは6種類。いずれも無意味な暇つぶし
1.義憤型
2.いじめ型&失望型
3.便乗&祭り型
4.不満&怒り吐き出し型
5.嫉妬型
6.頭を良く見せたい型

(p.162-163) ネットで叩かれる13項目
1. 上からものを言う、主張が見える
2. 頑張っている人をおちょくる、特定個人をバカにする
3. 既存マスコミが過熱報道していることに便乗する
4. 書き手の「顔」が見える
5. 反日的な発言をする
6. 誰かの手間をかけることをやる
7. 社会的コンセンサスなしに叩く
8. 強い調子の言葉を使う
9. 誰かが好きなものを批判・酷評する
10.部外者が勝手に何かを言う
11.強い立場にいる人が、あたかも弱者に擦り寄ったかのような発言をする
12.自慢をする
13.ネットに対してネガティブな発言をする

(p.168) 正直、私自身ネットに接し続け、そこで行われる、呆れるような炎上騒動やケンカをこの4年
ほど見続け、いい加減疲れてしまった。

 いくら顔が見えず、匿名だからと言って、ネットという世界で罵倒しまくったり、炎上させていいわけがない。
どれだけ非生産的なことにみんな、時間使っているんだよ。

第四章
(p.176) インターネットのすごいところは、「自分の関係のない人にも自分の私事が伝わってしまう」
ことにある。今の世の中とどんだけ逆行しているのか! …
 自分のことは自分の周囲の人と関係者だけに知らせればいいのである。それを、ネット教信者はあたかも
情報発信が素晴らしいことかのように喧伝し、ネットリテラシーも高くない人々を煽り、情報発信を勧めるのだ。

(p.193) 大手のSNSやブログ、オンラインゲームの運営会社は、より多くのアクセスや課金獲得のために
ゲームを作ったり、無料ゲームをダウンロードさせたり、さまざまなアプリを開発し、…
 私は最近、これらは「暇つぶしの多様化」でしかないように思えてきた。ブログを書かせるためのネタを、
慢性的ネタ不足のブロガーに提供することも、… 掲示板を作ったりすることも、結局は暇つぶしの材料を
増やしているに過ぎないのではないか。

第五章
(p.201) 自分の30代前半の相当な時間をつぎ込み、もっとも大事なものを犠牲にしてまで取り組んできた
インターネットが、通信手段としての役割以外には、リアル世界に対してほとんど意味を持たないことを
実感したのだから。これは、自分の人生の一部を痛烈に否定されたような感覚だった。

(p.204) なぜならインターネットにハマり、そこに使う時間をいくら増やそうが人生は豊かにならないから。
むしろ、ブログを必死に更新したり、ネット上で何かと議論をしたり、コメントを書き残したりする行為は
暇つぶし以外の何物でもない。… 「オレが今書いている行為ってのは世のため人のためになっているん
だよね! いいことしているんだよね!」と無理矢理思い込むことが可能だ。

(p.214-215) インターネットに夢などない。そこにあるのは、あくまでも厳しすぎる現実だ。
 … リアルな世界よりも圧倒的に中傷・ケンカが多い絶望の世界。それがインターネットだ。 …
梅田望夫氏が絶賛した「総表現社会」は、ゴミ情報が表現される機会を増やしただけだった。

(p.252-253) もうネットは成熟した。我々はネットを十分に使いこなすだけの能力を手に入れているし、
ネットには便利なツールが溢れている。これを後はうまく利用し、その能力を過信し過ぎず、期待し過ぎず、
ハマらないことが我々にとっては重要だ。

(他にも気になる部分があれば、追記しておこう。)

(最終チェック・修正日 2010年02月23日)

↑このページのトップヘ