カテゴリ: 環境問題

今日はドイツ語特許の和訳を納品したので、もう1つの英語特許の和訳を再開する前に、ドイツ関連のニュースをチェックしてみた。
地球温暖化関連で興味を持ったのは、ドイツ連邦環境庁が、1月5日発表のプレスリリースで、牛乳や食肉などの動物由来農業製品の付加価値税を、現在の7%から19%に上げるように提案していたことだ。

そのプレスリリースは次のとおり。
www.umweltbundesamt.de/presse/presseinformationen/abbau-umweltschaedlicher-subventionen-stockt-weiter

これにコメントしているfoodwatchの記事は次のとおり。
www.foodwatch.org/de/informieren/klimaschutz/aktuelle-nachrichten/umweltbundesamt-will-hoehere-steuern-auf-milch-und-fleisch/

温室効果ガスとしては二酸化炭素が一番わかりやすい存在ということで、交通機関や発電などでの化石燃料の消費が注目されている。
しかし、農業も温室効果ガス、
例えば、メタンと亜酸化窒素(笑気ガス、NO)を発生する産業として重要である。

これまでも報告されてきたように、食肉や牛乳といった動物性製品の生産では、果物や穀物、野菜よりも温室効果ガスの排出量が多い。
プレスリリースの記載を引用すれば、牛肉1kg当たり、7kg~28kgの温室効果ガスが発生する。
それに対して、果物や野菜では、1kg未満の発生量にとどまる。

それで、環境に悪い製品には、食料品であっても、高い税金をかけようと提案している。
食料品の付加価値税は、現在は軽減税率の7%であるが、これを通常の19%に上げようというのだ。

この増税による税収の試算は書いていないが、牛乳と食肉の消費量を考えると、かなりの税収増となる。
その増えた税収で何をするのかというと、例えば、温室効果ガスの発生量が少ない、穀物や野菜、そして公共交通機関の運賃の税率を下げる財源にできるそうだ。

ただし、税率の変更だけで、温暖化対策が進むのかどうかは不明だ。
牛肉の生産量が激減して、代わりのタンパク源としてダイズなどの生産が大幅拡大しないと、市民の税負担が増加しただけで終わるかもしれない。

ドイツ人は一度決めると徹底して実行するので、これでベジタリアンやビーガンが増えるのかもしれない。

20年以上前、石垣島サンゴ礁保護運動をきっかけに、私は環境保護団体WWFジャパンの会員となった。
年会費1万円の他に、ボルネオ島森林保護や大型ネコ類保護など、臨時の寄付を5千円から1万円の範囲で続けてきた。
今年は年収が減る想定だったため、年会費を5千円に減らしているが、翻訳受注が順調であれば、臨時の寄付を増やして貢献したいと思う。

WWFジャパンでは気候変動・地球温暖化にも取り組んでおり、日本政府に対して、パブリックコメントの機会などを含めて要望している。


2015年12月に、地球温暖化対策に関するパリ協定が採択された。
伊勢志摩サミットでも話題になったが、日本政府の対応が遅れているうちに、各国が批准を進めて、今年10月5日に発効が決定し、発効予定日は11月4日である。

日本は伊勢志摩サミットの議長国であったにもかかわらず、パリ協定の早期批准については、国内産業界の反発に配慮して、乗り気ではなかったと言われている。
しかし、主要宣言には以下のように明記されており、議長国としても、批准作業を進める義務があったはずだ。
www.mofa.go.jp/mofaj/files/000160265.pdf

【G7は,引き続き指導的な役割を担い,パリ協定の2016年中の発効という目標に向けて取り組みつつ,同協定の可能な限り早期の締結に必要な措置をとることにコミット。全ての締約国に,同様の対応を求める。】

ということで、WWFジャパンは10月3日に
衆参両院に対して、批准を急ぐように要望書を提出した。
www.wwf.or.jp/activities/2016/10/1338703.html

10月11日にようやく閣議決定後、国会日程の都合なのか、全く進んでいない。
週明け17日からの国会審議が気になる。

11月7日からモロッコで始まるCOP22では、様々なルール作りも検討される予定だが、参加するには、
10月19日までに批准したことを国連機関に報告しなければならない。
もし批准が間に合わなければ、日本は単なるオブザーバー参加となり、日本に不利なルールが提案されたとしても、反論もできない。

日本はG7の一員なのに、政府の見通しの甘さから、批准が間に合わないという不名誉な実績を作ってしまいそうだ。
国内の様々な要望を調整するために時間がかかるのは、どこの国でも同じなので、それを言い訳にするのは情けない。

確かに京都議定書以降の各国の対応から判断すれば、アメリカと中国が早期合意したことも、インドが批准したことも予想外だったかもしれない。
ただ、それを見たEUは、加盟各国の批准を待たずに、EUとして一括批准という迅速な対応をして、乗り遅れないようにした。

拙速な批准を戒める評論もあるが、ルール作りに参加できないのであれば、いくら国内調整や途上国支援の約束をしても意味がない。

アメリカや中国、EUなどが自分たちに有利なルールを提案するのは当たり前で、議論しながら妥協点を見つけていくものだ。
日本の同盟国や経済援助している途上国が配慮してくれるなどと考えてはいけない。

国際社会で名誉ある地位を占めたいのであれば、世界第5位の排出国として、率先して批准し、議論をリードする提案をCOP22の前に提示するくらいの意気込みが必要だ。

このままだと、たぶん批准はできずに、日本に不利なルールばかりできてしまい、自業自得なのに後で文句ばかり言うだけの二流国として扱われるだろう。

日曜日にドイツのニュースをチェックしていたところ、世界的に有名な環境保護団体グリーンピースの本部で、外国為替取引の失敗により、380万ユーロもの資金が消えてしまったという。

このスキャンダルを報じた SPIEGEL Online の6月14日付け記事は次の通り(ドイツ語)。
www.spiegel.de/wirtschaft/soziales/greenpeace-mitarbeiter-verzockt-spender-millionen-a-975215.html

グリーンピース・ドイツでは同日に見解を発表した(ドイツ語)。
www.greenpeace.de/themen/defizit-bei-greenpeace-international

グリーンピース・インターナショナル本部はオランダ・アムステルダムにあるのに、ドイツで先に見解を発表したのは、今回消えた資金の多くが、ドイツからの寄付金だったと報道されたからかもしれない。

ドイツでの発表から1日遅れて
翌15日に、グリーンピース・インターナショナル本部は見解を発表した(英語)。
www.greenpeace.org/international/en/news/features/Statement-on-foreign-currency-exchange-losses/

英語で発表されたからなのか、以下の引用の他にも多数報道されている。
www.cnbc.com/id/101761146
www.theguardian.com/environment/2014/jun/16/greenpeace-loses-3m-pounds-currency-speculation

オランダのメディアも15日に報道していた。
www.nrc.nl/nieuws/2014/06/15/greenpeace-verkwist-38-miljoen-geen-sprake-van-speculatie/

週明けにはグリーンピース・ジャパンで日本語で確認できると期待したが、この記事を書いている時点で何もない。

グリーンピース・インターナショナルの会計監査は、KPMGが行っており、正式な発表は8月の予定である。
監査対象の2013年は、この為替取引の損失380万ユーロを含めて、680万ユーロの赤字になる見込みだという。

グリーンピースは40か国を超える地域で活動をしているため、本部ではユーロを扱っていても、実際の活動には現地通貨が必要となる。
外国為替の変動が大きいと、活動資金の援助にも影響するため、為替予約を利用することが考えられる。
ただし今回はなぜか、ユーロが弱くなるという思惑で取引をしていたそうだ。

理由は不明だが、活動資金を増やそうとしたのだろうか。
資産として安全に運用するには、主に債券を利用するが、それでは足りなかったのだろうか。

続報があればチェックしておこう。

(最終チェック・修正日 2014年03月02日)

約20年前、沖縄・石垣島の白保サンゴ礁保護運動をきっかけに、私は環境保護団体WWF(世界自然保護基金)の会員となった。
年会費1万円に加えて、熱帯雨林保護や野生生物調査の援助など、特定の目的の寄付も年間2万円ほど続けている。
www.wwf.or.jp/

日常生活でも全ての商品ではないが、環境に配慮したエコ製品をできるだけ使っている。
例えばプリンタ用紙ならば、再生紙やFSC認証の製品を選んでいる。

いわゆるエコラベルは食品でも採用されていて、水産物ではMSC認証が世界的に有名である。
www.msc.org/jp

天然水産物を認証するMSCに続いて、養殖水産物のエコラベルとしてASC認証が生まれた。

資源の持続可能な利用を訴えているWWFは、このASC認証にも関わっている。
www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/asc/


そして今日3月1日から全国のイオンで、ASC認証のノルウェー産養殖アトランティックサーモンが販売開始となった。
WWFとイオンの発表は以下の通り。
www.wwf.or.jp/activities/2014/02/1188928.html
www.wwf.or.jp/activities/2014/02/1188728.html
【ASCは、環境に大きな負担をかけず、生産現場の人権などにも配慮して生産される「責任ある養殖水産物」を普及させるために、WWFとIDH(オランダの持続可能な貿易を推進する団体)が支援して設立された、独立した非営利組織です。
ASCによる認証制度は、ASCが認定した第三者機関による「責任ある養殖場」の認証と、そこで生産された水産物に他の水産物が混ざらないようにするCoC(加工流通過程の管理)認証から成っています。】

www.aeon.info/news/2013_2/140228R_1.html
【イオンは3月1日(土)より、全国の総合スーパー「イオン」425店舗において、“責任ある養殖により生産された水産物”ASCの認証を取得した「トップバリュ 生アトランティックサーモン」3品目を発売します。】

切身の価格は 100 g 当たり 298円と、かなり割高ではあるが、WWFの会員としては一度試してみようと思った。
ということで今日の昼過ぎに、最寄りのイオンに電話で直接問い合わせた。

その店舗では、刺身用だけを販売しているそうで、切身は置いていないとの説明だった。
トップパリュのコールセンターに問い合わせても、実際の販売品目は各店舗に直接聞いてほしいとの回答だった。

しかたなく2番目に近いイオンに電話したところ、主に刺身用として販売する方針だが、店員に希望を伝えれば、切身として加工販売できるそうだ。
ただし、入荷した状態の半身では、既に皮がないとのこと。

皮の有無は気にしないので、150 g 前後の切身を用意してほしいと伝えた。
すると、希望の時間帯に最寄りのイオンで受け取れるように手配するとの提案があった。
一度電話を切って20分ほど待つと、確認の電話があった。
ということで、他の買い物のついでに、明日夕方に受け取りに行くことにした。

月に1回くらい、RF1のサラダの代わりに、ASC認証サーモンを食べようかと思う。
環境に配慮したサーモンということはわかったので、追加情報として汚染物質などの分析値を公表してほしいものだ。

追記(3月2日):
聖歌隊練習を終えてから、電車を途中駅で降りて、雨が強くなる中でイオンに向かった。
店員に伝えると、下の写真のようにパック入りの切身 164 g(税込488円)が届いた。


確認したところ、主に刺身用として販売する方針のため、切身がほしいときは在庫があるうちに注文しないといけないそうだ。
この日は既に刺身は売り切れということだったので、今日はこの切身だけを味見しよう。
塩と黒コショウの簡単な味付けで、ヘルシオの自動メニューで焼き魚(切身)を選んだ。
余分な脂を落とした後でも、ぱさつくこともなく、ふんわりと柔らかい食感が楽しめた。

自然保護団体WWFジャパンの会員である私は、WWFのパンダロゴマーク入りエコバッグを利用している。
丈夫なキャンバス地で、持ち手が少し長めで肩にかけやすく重宝している。
ただ、少々縦長の形状のためか、幅広の容器に入っている惣菜や弁当を入れにくいという欠点もあった。
まあ、不便なことがあっても、スーパーマーケットなどでエコポイントがつくし、WWFの宣伝にもなるからいいだろう。

ところで先週、東京での用事を済ませて帰宅する途中、赤羽駅で乗り換えるついでに、エキュート赤羽のRF1に寄った。
買い物を済ませてから、一番端に目立たないように置いてあった案内に気付いた。
税込3000円以上買うと、オリジナルエコバッグがもらえるキャンペーンの告知であった。

エキュート赤羽1周年記念ということで、9月18日から行われている、様々なキャンペーンのうちの一つである。
www.ecute.jp/akabane/pdf/campaign/%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E4%B8%80%E5%91%A8%E5%B9%B4CP%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95.pdf

翻訳料金が約2万7千円入金したし、金曜日の今日は余裕もあるから赤羽経由で帰宅することにして、なんとか3000円分買って、エコバッグを入手することにした。

RF1のオリジナルエコバッグ(RF1の商品の他に、フェルツで購入した全粒粉クッペなどを入れた)

夕食だけで3000円というのは厳しいので、まずは明日まで日持ちするパック詰めサラダについて、店員から説明を受けた。
ということで最初に、明日の朝食用として、「1日分の緑黄色野菜のサラダ(630円)」を選んだ。

そして、先週も購入した「まるごと玉ねぎのオーブン焼き(493円)」を追加。
続いて、「旨み際立つ炙りサーモンのサラダ(157g、774円)」、「豚バラ肉の赤ワイン煮込み(135g、665円)、「海老とブロッコリーのまろやかグラタン(525円)」を選び、3087円となり、めでたくエコバッグ獲得。

受け取ってすぐに開封し、本日の購入商品を入れてもらった。
トートバッグに近い形状をしているため、少し幅広の容器がそのまま入るだけではなく、異なる大きさの容器を並べて入れることも可能だ。

WWFのエコバッグに1Lの牛乳パックを入れる場合、横倒しにして2本並べることは可能だが、無理やり突っ込むことになる。
しかも1本目の位置が少しずれただけで、2本目が入らなくなるので、何度も入れ直すことがあった。
RF1のエコバッグならば余裕があるので、これまでのような時間の浪費はなくなるだろう。
これからはどちらも携帯して、商品の大きさに合わせて使い分けをしよう。

今まではWWFエコバッグを持ってRF1に買い物に行っていたが、これからはロック・フィールドの株主として、RF1オリジナルエコバッグを使うことにしよう。

それにしても、1周年記念キャンペーンというイベントなのに、3000円も購入しないともらえないのは、一人暮らしの者にとっては少々不満である。
これまでに行われたデパ地下などのキャンペーンでは、1000円ということもあったのに。
客単価を考えれば2000円がちょうどよいと思うので、後で問い合わせをしてみよう。
数量限定ということでハードルを上げたのか、10月中間決算前に売り上げ増大を狙ったのか、それは情報開示されないだろうが。


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